よそ者・若者・馬鹿者

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 「ファーストペンギン!」というテレビドラマに嵌まっています。簡単に言えば、地方の漁協に東京から来た若い女性が喧嘩を売って、新しいビジネスモデルを生み出していく物語です。漁協と言えば既得権益の固まり、私の古い頭ではアンタッチャブルな存在のイメージがありましたが、もはや全国ネットのテレビドラマでこうしたテーマを取り扱うことが出来る時代が来ているのです。しかも、ストーリー展開は軽快で、とても楽しいし。

 地方創生の先駆者となり得る人材を指す言葉として流行ったキーワードが、「よそ者・若者・馬鹿者」です。常識に囚われず、発想力があって、業界関係者を核に据えた秩序に挑む人達というニュアンス。主人公の岩崎和佳さんはドンピシャで当てはまります。ドラマの中では、既得権益は単純に強欲なジジイ達が金をせしめる仕組みではなく、既存システム内の人々を安定的に支える秩序であるという点も、丁寧に描かれています。

 振り返って私が生業とする廃棄物処理業界にも、巨大な既得権益が存在します。しかも制度的裏付けや各種慣例の染みつき方が半端ではなく、概ね全体像が見えてきた30代半ばの頃から、現場の人達が必ずしも快く感じない仕掛けを進めてきたかもしれません。具体的には、師匠の教えである業界の「透明性・信頼性・追尾可能性」確保の実践を担う有志企業への支援と新規事業創出であり、おそらくは私のライフワークになるでしょう。

 そんな私ももうすぐ50代半ば、世間では既得権益層にみなされているのかもしれません。少なくとも今やよそ者や若者ではないから。それでも、役所や業界の秩序に配慮しない馬鹿者ではあり続けたいと願っています。なに?それじゃあ、自分自身も足許すくわれるぞって?社内外で次の世代が育ち、より良い社会システムを掲げて追い越していくなら本望です。ただ敢えて一言いうなら、上等だよ、いつでもかかって来なさい。(^^♪(T)

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