フェリーで日本一周

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 最近の出張では、度々フェリーを利用しています。
 北九州市に住んでいる私が関西や東海地方で朝から調査を行う場合、前日に新幹線で移動後にレンタカーを借りて現地に前泊する必要があるのですが、新幹線代、レンタカー代、ホテル代などを計算すると、マイカーでフェリーに乗船して一晩かけて移動する方が何かとお得ということが分かってから頻繁に利用しています(笑)

 北九州から関西や東海地方へは、新門司港↔神戸/大阪の航路で2社がカーフェリーを運航しており、どちらの船内にも大浴場やレストランがあります。
 船旅は便数が限られる、エンジン音などが気になる方は睡眠不足になる、WIFI環境が脆弱であることなどがネックですが、実際に利用してみると、私はかなり快適に過ごせます。

 先週の出張もフェリーを利用したのですが、その帰り道、18:30ごろに「まもなく明石海峡大橋を通過します。」との船内アナウンスがあり、私は船首の展望室で橋の写真を撮影することにしました。

 ▼先週の出張で乗船したカーフェリー「いずみ」

 展望室に入ると、老夫婦が橋の写真を撮影するのに四苦八苦されていました。
 どうやら、フラッシュが窓に反射したり、撮影者が写真に写り込んだりして、うまく撮影ができない様子。
 その横で、私は窓越しにそこそこの写真が撮れたのですが、それを見ていた奥様が「ほら、彼はちゃんと撮れていますよ。カメラの使い方がおかしいんじゃない?」とご夫婦が微笑ましいやりとり。

 ▼フェリーから望む明石海峡大橋

 ほっこりした気分になって、思わず声をかける「もし、よろしければ写真をお送りしますよ」
 「でも、どうやって送ってもらったらよいか分からないのよ。」と奥様のお返事。

 では・・・ということで、そこからLINEで友達登録→旦那様の携帯に写真の送付→携帯に送付した写真の保存→奥様の携帯に転送などと、薄暗い展望室でプチLINEの使い方講座をして、無事に写真をお二人の携帯に送付しました。

 その後、レストランで食事をしていると、老夫婦が私のすぐ横で食事をし始めました。
 「あれ?あの携帯は先ほどのご夫婦だ」と気がつき、「先ほどは、失礼をいたしました。LINEの写真はちゃんと登録しましたか?」と改めてご挨拶をすると、そこからレストラン閉店までの約1時間、旅談義となりました。

 ご夫婦は長野市内在住で、1週間で日本一周の旅をされておられるとのこと。
 そんなんできるんか?と思いながら、帰宅後にネット検索して旅程を拝見すると、なんとも素晴らしい行程。
 うまくフェリーをつないで・・・確かに日本一周といえますね。

 ▼日本一周ゆったりデラックス船旅7日間の旅程(トラビスジャパンさんのHPから)
 https://0e5e2f33-ba7f-4fe3-98cc-697ddcf5337d.filesusr.com/ugd/5d9cf4_344a5575504e409faea6333e715c0951.pdf

 ・1日目 長野出発→松島など観光→仙台港→(太平洋フェリー)→船中泊
 ・2日目 苫小牧港→小樽など観光→苫小牧港→(新日本海フェリー)→船中泊
 ・3日目 敦賀港→敦賀ホテル泊
 ・4日目 天橋立など観光→泉大津港→(阪九フェリー)→船中泊
 ・5日目 新門司港→宗像大社、太宰府天満宮、由布院、別府など観光→別府ホテル泊
 ・6日目 磨崖仏、青島神社、鵜戸神宮など観光→志布志港→(さんふらわーフェリー)→船中泊
 ・7日目 大阪南港→神戸北野異人館、名古屋城など観光→長野到着

 これだけのツアーが約20万円/人!!しかも全国旅行支援や観光クーポンで実質14万円/人以下とのこと。
 そんなツアーがあるんだ・・・と正直、脱帽でした。

 月曜日には、LINEで無事に帰宅されたことのご報告いただき、写真も送付いただきました♪

 ご夫婦は70代後半。ちょうど私と同世代の息子さんもおられるそうで、今回の日本一周旅行は息子さんからのプレゼントとのこと。同世代の両親をもつ親不孝な私は・・・いろいろと反省しちゃいました(汗)

 しかし、両親と同世代の新たな友人ができたことが何よりうれしい船旅でした。私もいつかフェリーで日本一周してみたいです。あ、その前に両親にプレゼントしなきゃ・・・かな?(M)

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