生物CTスキャン

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先月出張した企業様がCTスキャン事業を展開されており、とても興味深かったので紹介させて頂きます。
CTと聞くと、医療用のCTをイメージすることが多いですが、産業用CTもとても進歩していました。
その中で、特に面白かったのが生物をCTスキャン+3Dデータ化+モデル化事業です。
3Dデータ化することで、生物の外観だけでなく骨などの内部構造や断面画像なども
360°自在に精密なデータを確認することができます。
また、3Dデータ化出来ればそのデータを使い3Dモデルを造形することも可能です。
データさえあれば、誰でもどこでも超精密な生物模型を簡単に作成することができます。
これにより、今まで知りえなかった生物の生態や構造を把握することにもつながります。
国の特別天然記念物であるオオサンショウウオなどは、許可なく触れることができませんが、
3Dモデル化することで、生体や標本をほとんど傷つけることなくその内部を調べられることができます。
これにより今まで知りえなかった生態や行動も調べることができるようになりました。
また、肉眼では確認できない触覚や脚なども見事に再現されています。
そのデータが世の中の人と簡単に共有できるところもすごいところです。


いろいろな生物の3Dデータが公開されています。


(CT生物図鑑)

CT生物図鑑
CT生物図鑑はさまざまな生物をCTスキャンによってデータ化しており、ウェブサイト上で360度自由に動かすことができます。また内部構造を捉えた断面画像なども掲載するなど、普段とは違った視点から生物を観察できるサイトを目指しています。一部の3DデータはSTL形式でダウンロードすることも可能です。

CTは、今まで再現が難しかった『感覚・経験・希少性』をデータ化することができます。
また、3Dプリンター技術の発展により、データを現実に再現することも可能になってきました。
今まで妄想しかできなかったのが、形にできると思うととてもすごいことが出来そうです。
アイデア次第でどこまでも応用できそうなので、何か面白いことができないか考えものです。(YG)

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