俺のギブソン

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 30年以上前、UCLAへの交換留学に向かう際にギターを持参しました。バイト代で買った2万円くらいの安物ですが、英語もままならない中で寮暮らしを始めるにあたり、現地の友人を作るきっかけになると考えて。当時弾けたのはブレーク前の長渕剛が歌うラブソングのソロやビートルズ等のコード弾きのみです。ただ、下手くそでも、変な日本人が来たなぁ、という雰囲気で大切な各国の仲間たちに受け入れてもらう効果はあったかと思います。

 私がLAに滞在したのは折しも1991年~1992年、エリッククラプトンが”unplugged”というアルバムでグラミーを受賞した年でした。当時はアコースティック・サウンドの当たり年で、クラプトンの”Tears in Heaven”のみならず、ミスタービックの”To Be with You”、エクストリームの”More than Words”等が流行して、概ね6畳一間の3人部屋でそのメロディをギターで弾き始めれば、フロアの皆が集まって歌い始めたのも忘れられない想い出です。

 そんな青春時代も今や昔、何だか特定の趣味もないままに齢を重ねました。ふと想い至ったのが、久々に「ギター弾いてみたいなぁ」という気持ち。さすがに学生の頃とは違い、憧れのトップブランド、マーチンがギブソンを入手したいたいと考え、島村楽器で弾き比べた上で購入したのがギブソンです。スタジオ仕様ですが何せカッコいいし、手触り感が「俺の」だったのです。以来、日々が楽しくて、抱えるだけで気分はミュージシャン、也。

 当面は誰もが知っている曲や簡単なリフやコード進行を普通に弾けるよう、毎日「俺のギブソン」を触るつもりです。ジャック・ニコルソンが何かの映画で「男は年をとるとポルシェに乗りたくなる」とのセリフを口にしましたが、同じ様な感覚かと。元々物欲がないまま生きてきたからこそ、そろそろ何か自分を表現する相方が欲しくなるのかもしれません。いつか人前でも弾きたいなぁ。でもその前に、よっぽど練習しなきゃなぁ。(^^♪(T)

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