実際に自分の目で見る大切さ

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 以前、「実際に自分の目で現場を見る大切さ」をつくづく実感したことがありました。お食事中の方がいたら大変申し訳ないのですが、家のトイレが詰まりまして、業者の方に来てもらい、直して頂いた時のことです。私があれこれ質問していたのもありますが、修理をしながら、トイレがどんな構造になっているのか、トイレを流した後どのような経路をたどって公共の下水配管まで水が流れるのか、実物を見せながら丁寧に説明をしてくれました。最後は「実験しましょう」ということで、すっかり直ったトイレから綺麗なトイレットペーパーを流し、どんな太さの配管を通って、どのくらいの流量で水が流れていくのかをこの目で確認したのです。

 先日、アマゾンプライムで「銀の匙」という映画を観ていた時も同じ様なことを感じました。「銀の匙」は、普通科を卒業した高校生が、四苦八苦しながら大学で酪農を学ぶ姿を描いた作品です。北海道を舞台に、実際に酪農業を営む人々のリアルな営みを観ることが出来ます。色々と考えさせられるシーンの多い映画ですが、その中に、家畜(豚)を屠殺するシーンが出てきます。映画を観ながら、私自身高校生で屠殺場(牛、豚)の見学に行った時のことを思い出していました。「普段食べているお肉はこういう過程を経て食卓に出るのか」と、点と点が繋がったようなクリアな感覚と、ベタですが、日々命を頂いているのだな、という意識というか覚悟が芽生えたことを覚えています。

 恐らく、先述のトイレの件、業者の方が「トイレットペーパーを流し過ぎたことが詰まりの原因ですね。今後、トイレットペーパーは少しずつ流してくださいね」と注意をしてくれただけだった場合、私はまた同じ失敗を繰り返していた気がします。ですが、自分の目で実際全て見た今、頭の中で上流から下流までイメージ出来る今、もう怖いものはありません。日々食べるお肉の製造工程を上から下まで見たことは、食に対する感謝はもちろんですが、自分が日々食べているものがどこからどの様にやって来るのかという食に対する興味関心を私に植え付けました。そしてそれも、きっと教科書で読んだだけでは芽生えていない感情と学びだったと思います。

 「実際に自分の目で現場を見ること」は、自分が想定している以上の学びや気付きを与えてくれることが多々あると思います。それは日々の生活だけでなく仕事でも同じことで、実際に現場を見るのと見ないのでは、自分の口から語る話のリアリティさも、当事者感も全く違うのだと思います。仕事の場合は「見る」だけでなく、現場で実際働くことがもっと効果的で重要な場合もあると思いますが。大事なことに気づいたところで早速実践!ということで、いつも大好きなアーティストの動画をYoutubeでばかり見て満足していた私ですが、「リアルで見たい、会いたい!」という思いに駆られ、人生初のファンクラブに入会しました。ライブが当たることを祈って!

SY

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