ニッチなブランド企業

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先日、ある国内老舗ファッションブランドのイベントに参加してきました。いわゆるシークレットショーで会場は大阪梅田の店舗内、参加者は30名程度。お花で一杯に飾られた店内で、綺麗な外人モデルさんたちが新作を身につけて次々とウォーキングとポージングを繰り返す空間はキラキラしていて、とても素敵な時間を過ごすことができました。男性は私含めて2名だけでしたが。。。(^_^)

当該ブランドは独特のマーケティング手法で知られています。目立つロゴや柄等に頼らず、それでもお洋服のラインや色合いでわかる人には一目でわかるデザイン。洗濯屋さんにも褒められる良質な生地と丁寧な縫製へのこだわり。ターゲット顧客の絞り込みと定期的なDMによるロイヤリティ確保。生産量を抑えて決して値下げはせず、全てを売り切る店舗網。その戦術の一つ一つが合理的で、説得力があります。

帰り道に考え込んでしまったのが、当社のような小さなコンサル会社にとってのブランド力って何だろう、ということ。一般的に金融や通信系列の国内大手シンクタンクはグループの信頼、外資の戦略コンサルはアップorアウトのセレクション徹底による人材育成が強力なブランド維持の源泉です。我々にはどちらもないし、追いかけてもいません。それでもそれなりに選んでいただけているのはなぜだろう?

考えた結論は、月並みながらニッチ・マーケッティングでした。同じ分野のコンサル会社は掃いて捨てる程ありますが、概ね行政支援を生業としていて、関連企業の成長という目線は持ちません。プロの専門知識とイノベーションマインドを両立するユニークな姿勢を評価してくださる限られたお客様のみが我々の市場なのです。これからも我々を選んでくださるお客様方の高い志をくみつつ、いい仕事を通じて業界の発展に寄与すれば、「小さくてもキラリと輝くニッチ・ブランド」を確立出来るはず、そう信じています。(T)

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