水族館だってイノベーション

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毎日酷暑が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
こんなに暑いと出掛けるところに困ります。とにかく屋外は熱中症になりに行くようなもので軒並みダメ。屋内、特に涼しそうなところをと必死に考えて思いついたのが水族館。ここなら、室内だし、涼しげだし、我ながら素晴らしいアイデアです。というわけで、近所の葛西臨海水族園に行ってきました。

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葛西臨海水族園は東京都にあり、東日本で最も人気のある水族館の一つです。47の水槽に約650種の生物が展示されています。目玉は「大洋の航海者」の展示で、ドーナツ型2,200 t水槽にクロマグロ、スマ、ハガツオ、オキザヨリ、シノノメサカタザメなどが展示されています。2014年にはこの水槽のマグロやカツオが大量死した事件が記憶に新しいですが、今では以前のように巨大なクロマグロやカツオが悠然と泳いでいます。水槽の中のマグロは、皮膚が金属のような光沢を示しており、まるで巨大な金属の塊で、それがすごいスピードで泳ぎながら俊敏に方向転換をする様子には恐怖さえ感じました。

葛西臨海水族園の見学順路の一部では2階層になっていて、下はよくある魚を横から見る展示ですが、上にのぼると水槽の上に出てしまいます。魚は水面下でよく見えなかったり、見えても体の厚みだけの薄っぺらいシルエットとしてしか見えません。「あれ?入っちゃいけないところに入っちゃった?」と心配するくらい。これは「水族館」の展示でした。水族館の舞台裏の設備やそこで働く職員の方をそのままを展示しているのです。

これまでの魚の展示は魚の生態への興味を掻き立て満たすことが主たる目的でしたが、この「水族館」の展示は水族館そのものへの興味を掻き立てるという、まったく異なる目的です。「水族館」の展示は子供だけでなく大人にとっても大変面白く、その場から離れがたいほどでした。この展示によって将来水族館で働きたいという子供が増えるかもしれませんね。

魚ではなく水族館を展示する、素晴らしいイノベーションでした。(KS)

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