与論島

まるで終息がみえないコロナ渦であるが、ついに離島でのクラスターも報告されてきています。与論島(http://www.yorontou.info/)もその一つですが、奄美群島のひとつで、鹿児島県最南端の島です。ここは私にとってはプライベートでの思い出があります。その島が、コロナクラスターで島が隔離状態に近いようになっているとのことで、観光が主産業の島は、大打撃になっています。コロナ渦終息により、与論島産業の早期復活を切に願っています。

私と与論島とのかかわりは、私が若い独身時代に、2回、与論島に会社夏休み期間を利用し、訪島をしました。当時私は、ダイビングを趣味にしており、神奈川の真鶴半島や静岡の伊豆半島に土日の休日(5月~8月)に天候悪くなければ、頻繁に潜りに行ってました。当時は、平日は夜11時までの仕事残業も普通で、その分週末の土日でリフレッシュするような生活が多かったのですが、ダイビングの欲もでてきて、もっときれいな海の中に潜りたいと思い、与論島近辺はサンゴ礁のきれいな海と言うことで、行くことにしました。ちょうどR社から水中カメラが発売され、訪島にあわせ買いました。

東京からまず飛行機で沖縄に行き、沖縄からフェリーで与論島に移動するのですが、1日がかりの行程になります。この島は、「百合が浜」と言う、日中のみ出現する砂島があり、朝船で行き、夕方船で戻るのですが、観光客も飲食物のお店も含めて、船で運んで戻るスタイルでした。当時もきれいな海と言うことで、若い男女が日焼け自分磨きやナンパ出会いの場などそれぞれの目的で人気がありましたが、私は、海の中のサンゴ礁がみたく丘よりもっぱら海の中の興味でした。遠浅のサンゴ礁群と熱帯魚など、色鮮やかで、きれいで感動しまくりでした。日本本土の海では見れない海中の自然の景色でした。あまりにも感動したので、2年後にふたたび与論島に行きました。(次の年の夏休みは、他の海中も見たく石垣島や竹富島に行ったのですが、海の中は、与論島近辺のほうが個人的に良かったので再び行くことにしました)日本にも世界に誇れる海の自然があるんだなと感じました。今、問題となっている海中プラスチックはみじんも感じませんでした。

そんな与論島のサンゴ礁も激減しているとのことです。特に、島の東側には浅く広いサンゴ礁が広がり、かつては多くのサンゴと、魚や貝などの生きものたちの豊かなすみかとなっていました。島の人は、農作業の帰りにサンゴ礁へご飯のおかずとして貝や魚を採っていそうです。しかし、40年ほど前からサンゴが減り始め、今ではほとんど見られなくなってしまったとのこと。原因は、島のサトウキビ畑などから地下水を通して、サンゴ礁に流れ出る肥料などの栄養分。これが、海水の水質を大きく変えてしまったことによる影響が原因の一つと考えられているとのことです。

この問題を解決するためには、身近なサンゴ礁への関心を高めるとともに、島の行政関係や農業者の方々に、問題の構造を理解し、サンゴ礁を守るためには、どのような対応が必要かを、共に考え、実施していくことが必要と考え、陸域からサンゴ礁の海域に及ぶ影響を減らす方法について検討し、対策を呼び掛ける取り組みとして、島内の子どもたちへの環境教育として、地元の海を知り、その豊かさと大切さを理解して、未来を考えていく上で、こうした環境教育は大切と言うことを、与論島では、地元のNPO法人「海の再生ネットワークよろん」が、長年にわたり、島内の小学校でサンゴ礁の環境教育に取り組んできているとのことです。与論島のサンゴ礁を未来に向けて守っていく上で、何が対策として必要なのかを、子どもたちに考えてもらえる内容になっているとのことです。そういう地道な活動が大事ですよね。

ああ、あの美しかった海、もうダイビングには身体的に厳しいですが、GO TO観光でもう一度訪島したいです。与論島ライクな新しい生活様式によりコロナに打ち勝ったきれいな与論島を取り戻してほしいです。与論島の海の再生、頑張れ!!

SS

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