フェイクではありません

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先日、近所のIKEAを覗きに行きました。
IKEAはスウェーデン発祥の世界最大の家具量販店です。店内の商品全てにスウェーデン語の名前がついていて、店内は大きな各展示場のような作りになっています。展示されている家具を順路に従って練り歩き、気になった製品の番号を控えておいて、最後にある巨大な倉庫のようなエリアでピックアップする形式です。日本の店舗が本国の店舗と全く同じつくりなのかは分かりませんが、私は常々「北欧っぽいなぁ」と遠く離れたまだ見ぬスウェーデンを夢見ています。

そんなIKEAですが、サステナビリティに向けて環境と社会への取組を積極的に行いアピールしている企業として有名です。

“イケアでは、サステナビリティは「人と地球環境に配慮すること」を指します。貧困の中で暮らす子どもの問題への取り組みから、再生可能エネルギーの創造にいたるまで、その活動は多岐にわたります。イケアのコワーカー(従業員)やサプライヤー、パートナー団体は、近年こうした問題に力を入れてきました。イケアの革新的な製品やソリューションにも、ビジネスのやり方にも、その努力の跡が表れています。私たち一人ひとりの小さなアクションが、やがて大きな成果を生むのです。

企業活動としては、サスティナブルな原材料やエネルギーの調達、使い捨てプラスチックの段階的廃止をはじめとして様々な取組を展開しており、店内をにはその企業理念が至る所に散りばめられています。IKEAにおける小売り事業とCSRが一体となった事業戦略はリーディングカンパニーの在り方として勉強になることばかりです。

そのようなIEKAのサステイナブルへの取組の一つに植物由来食品があります。所謂、代替肉とか植物合成肉、”フェイクミート”と呼ばれる植物(豆など)から作った肉に似せた食品です。IKEAでは以前からホットドッグのソーセージを植物由来食品に替えたベジドッグを売っていましたが、今回、新たにプラントボールが販売になりました。

イケアのベジドッグ|IKEA【公式】 – IKEA

“肉好きな方のことを考えて開発したプラントボールは、原材料にエンドウ豆のタンパク質、オート麦、ジャガイモ、リンゴを使用しています。肉のような味わいは、マッシュルーム、ジャガイモ、ローストした野菜などのうまみをプラスすることで出しています。動物由来の原材料は一切含まれておらず、より持続可能な食品になっているので、ヴィーガンとベジタリアンの食事にも最適です。”

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このプラントボール、今回注文したスウェーデンミートボール(こちらは本物の肉)に1つだけ試供品として添えられていました(爪楊枝が刺さっているのがプラントボール)。見た目は本来のミートボールと比べると違いはありますが、比較しなければ見た目は完全に肉です。肝心の味の方はというと、まずくはないのですが、うーん…どちらかというと粉物に近いような、少なくともお肉のようなジューシーさや繊維質の感じはありません。肉だと思って食べると肉ではないかぁというのが率直な感想でした。

アメリカやヨーロッパでは植物由来食品は既に出回っており一定の市場が創生されつつあります。最近では日本でもスーパーやコンビニエンスストアでも植物由来食品を見かけるようになりました。一説によれば、今後十年で植物由来食品市場は7倍以上になる見込みとか。今後間違いなく増えるであろう植物由来食品にご興味のある方はぜひお近くのIKEAでお試しください。(KS)

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