弊社、資源循環ネットワークが「リサイクルビジネスの見える化と廃棄物処理業界の活性化」を社是として設立されてから早10年。その間、たくさんの方にご尽力いただいて現在のような会社の形を成しておりますが、設立当初は今とは少し違った会社の形を思い描いておりました。
弊社HPに『国内外のリサイクル物流に係る適切な情報管理の必要性を踏まえ、民間企業有志や行政機関、有識者からのご支援を得て、リサイクル分野では世界初の「トレーサビリティ認証機関」として誕生しました』とあるように、当初描いた弊社の姿は『トレーサビリシステムをご提供するベンダー』であり『認証機関』というものでした。この時に提供を開始したのが皆様ご存知の「国際資源循環トレーサビリティシステム」で、日本国外への輸出される廃棄物の適正処理を担保するトレーサビリティシステムです。
ところが、この10年で廃棄物をめぐる国内外の情勢が大きく変わりました。良い話題としては世界的にサーキュラーエコノミーへの機運が高まり、弊社が社名にもしている「循環」の重要性が広く一般にご理解いただけるようになったことです。一方、悪い話題としては資源の国際的な循環をめぐる状況は悪化しています。中国『国門利剣(ナショナルソード)』やバーゼル条約による規制など、廃棄物が国境を越えて循環することが非常に難しい情勢になっているのが実情です。
設立10年のこの節目に、資源循環ネットワークは再び世界に進出します。代表Hが昨今の国際資源循環をめぐる状況に業を煮やして「廃棄物が国境を越えないのならば、我々が国境を越えてやる」と思ったかは定かではありません。ですが、世界に飛び出してみて初めて見える景色があるかもしれません。次の10年につながるでっかい夢を見つけてきたいと思います! (KS)