ロックンロールの破壊力

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東京都国立市の中高一貫校に通った当方にとっての地元の英雄は、ぶっちぎりで忌野清志郎さんです。RCサクセションのメインボーカルでご出身はバスケ部在籍時のライバル校だった宿敵の都立日野高校。高校在学時から「才能の無いやつらは大学に行け」と言い放ってプロになり、その後の音楽活動でロックンロールをこの国に定着させた不世出の天才シンガー。彼の楽曲やライブが私を含む人達をどれ程励まして力を与えて助けてきたかの話は別に機会に譲りますが、そんな清志郎さんは残念ながら2009年に58歳で鬼籍に入られました。

その清志郎さんが「よく似ている人物」として演じたJERRYさんが中心となって結成したバンドが、THE TIMERSです。このバンドでは有名な楽曲をもじるコンセプトで音楽活動を行ないましたが、セブン・イレブンの宣伝でお馴染み、モンキーズの「デイドリーム・ビリーバー」が最も有名かもしれません。ただし、あのソフトなメロディからは想像つかない程にその活動と主張は攻撃的でした。例えば、原発を揶揄するアルバムを発表しようとしたら、原発サプライヤーの東芝が子会社の東芝EMIに圧力に加えて発売中止にさせたのです。

それに怒った清志郎さん、今のユニバーサルミュージック(旧キティレコード)に歌詞を追加してからデモテープを持ち込んで吠えました。「あたまの悪い奴らが 圧力をかけてきた あきれてモノもいえねぇ またしてもモノがいえない 権力を振り回す奴らが またワガママをいう この俺を黙らせようとしたが かえって宣伝になってしまったとさ 陽はまた昇るだろう このさびれた国にも いつの日にかいつの日にか 自由に歌えるさ」。本物の才能と信念に裏打ちされた彼だからこそ歌えた次の楽曲も是非聞いてみてください。

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この楽曲の発表は1988年8月15日、今や30年以上前ですが我らが英雄が当時から喝破していた真実は最近になって更にシャープに突きつけられています。「卑怯者には守れない 守って欲しくもねぇ」原発に係る議論はデリケートで複雑なため、敢えてここでは語りませんが、我々凡人のやりどころのない怒りは、昨今でも例えば斉藤和義さんが説得力のある表現で力強く伝えてくれます。「ずっとウソだったんだぜ」https://youtu.be/XAg_qPPLMQM 何より恐るべしは、100人のコメンテーターが100時間かけるより雄弁な、ロックンロールが持つこの破壊力でしょう。(^_^)(T)

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