先日のブログでも取り扱われていましたが、新米の季節ですね。私はやや硬めの食感が好きで、北海道生まれなこともあり、ずっと北海道米「ななつぼし」を好んで食べていました。今年から関東に住み始めたので、スーパーで関東のいろいろな銘柄を選んで食べるのが楽しみの一つです。しかし、現在全国でコメ不足が発生しているそうな。実際に我が家の最寄りスーパーでは、コメコーナーがスカスカ。売り切れている銘柄のほうが多いような気がします。ニュースやSNSでも「令和のコメ騒動!」なんて文字を見るようになりました。「お一家族様、一袋まで」なんて張り紙がされている店舗もあるようです。
そこで、なぜこんなことが起きているのか、調べてみました。
昨年の不作
昨年、新潟や秋田など日本海側の主要な産地では、5月の日照不足や夏の猛暑などが影響し、コメの収穫量そのものが低下。また高温でコメが白く濁り、精米の段階で砕けやすくなるといった品質面の影響がでました。こうしたことから、精米した後のコメの流通量が、前の年に比べて13万トン程度減っているようです(農水省データ)。
南海トラフ巨大地震によるお米の買い込み
南海トラフ巨大地震の注意情報を受け、コメの買い込みをする人が増えたことも原因の一つのようです。商品がもともと不足気味だったこと、そして地震に備えてコメをはじめとする食料品を買い込む様子がメディアに取り上げられると、ますます買い込みをする人が増える。この負のスパイラルが起こっているようです。
これらのほかにも、インバウンドによる外食産業の米消費量の増加、パンや麺など他の食料品に比べ値上げが緩やかであり需要が伸びたことなど、様々な要因が重なって「令和のコメ騒動」となったことがわかりました。
農水省の発表では、「現在は新米が本格的に出回る前の端境期であり、もともと主食用米の在庫が少ない。すでに新米が出回り始めている地域もあるため、スーパーなどでの品薄も次第に解消に向かうと見込んでいる。」と、消費者に冷静な対応を呼びかけています。コメを選んで食べられる幸せを噛みしめながら、メディアに踊らされず、必要な量のコメを都度買うように心がけたいと思います。(AY)