作家の世界

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最近ハマっているYouTubeチャンネルがあります。「有隣堂しか知らない世界」という、創業113年になる老舗書店、有隣堂のスタッフさんが運営するチャンネルで、書籍や文房具の紹介動画、深夜の書店を徘徊する動画まで、バラエティに富んだコンテンツが並んでいます。中でも私が興味深く拝見しているのが、作家さんが招かれて、チャンネルMCブッコローとゆるいトークを繰り広げる会。

新川帆立さん、中山七里さん、北方謙三などなど、比較的新しい作家さんから大御所に至るまで、そうそうたる方々が出演されています。普段はあまりイメージが出来ないような各々の仕事場の様子や、名作を生みだした時のエピソードなどをゆる~く垣間見ることが出来ます。中には、又吉直樹さんがご自身の書店の巡り方を紹介している動画もあります。

作家さん達が苦悩の果てに作品を生み出している過程を聞くと、親しみを覚えるエピソードも。「全く中国の歴史なんて知らなかったのに、専門書を読みながら毎月毎月エピソードを書いた」という北方謙三さんの話や、「普段何気ない生活の中で色々な人を観察して、妄想を膨らまる」という新川帆立さんの話など。もちろん資質や才能があるのは前提ですが、とにかく書き進める、という努力と継続の賜物なんだなと。

作家さんの生い立ちやその作品を書いた時の背景を知ってから本を読むと、小説というのは作家さんが過去の経験や日々の想い、問題意識をひねり出して、それこそ心身を削りながら書いているんだな…つくづくすごい世界だと驚嘆するばかりです。寒さが増してきたこの頃。お気に入りの作家さんを増やしてみてはどうでしょうか。

SY

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