台風の合間の海事情

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 台風6号と台風7号が日本に上陸し、お盆前後は大変荒れた天気となりました。各地で相次ぐ大雨の被害もさることながら、驚いたのは竜巻の被害です。車がまるまる飛ばされたニュース映像は、映画の映像かと目を疑いました。9月、10月も大きな台風が発生する可能性が大いにあります、どうか大きな被害がこれ以上出ないようにと願うと同時に、自分が住む地域にも、いつ何が起こってもおかしくないと、備えねばなりません。

 お盆は半ば遠出を諦めていましたが、大きな2つの台風の間の晴れ間で、高知県の海に出かけてきました。四万十川を超え、宿毛から更に車で30分ほど進んだところにある「柏島」という、エメラルドグリーンの海がとても美しい島です。野生のイルカが港に住み着いていて、毎朝必ず出会うことが出来ます。釣り、ダイビングなどがさかんで、夜はおいしい海鮮を堪能。シュノーケリングや海水浴をしている人もたくさんいました。

 台風の影響で海中はいつもより濁っていたものの、十分楽しめる透明度でした。柏島の海の醍醐味は、なんといってもその多様な生物種にあります。沖縄にもひけをとらないテーブルサンゴの群生、クマノミをはじめとする熱帯魚の群れ、ミクロ好きにはたまらないカエルアンコウ、甲殻類、ピグミーシーホース、などなど。まさに、ひとたび潜ればお魚天国です。そんな中で私が最も大好きなのが、「ハナヒゲウツボ」です。

 ウツボと聞くと茶色っぽいイメージがありますが、ハナヒゲ(オス)はとっても美しい青色+黄色です。生まれたときは黒色+黄色、成長すると美しい青色+黄色(オス)になり、さらに老体化すると性転換してメスになり、体の色は主に美しい黄色に変わります。魚類はその生態も不思議で魅力的ですね。8月の海は6月に生まれた幼魚たちが群れていて、ザ・楽園です。大きな災害などが無く、幼魚たちが無事に大きく育ちますように。

SY

青色と黄色が美しいハナヒゲウツボ(オス)。今年も会えました。
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