Monster Inoue

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子供の頃に「明日のジョー」を読んで以来ボクシングが大好きで、テレビのみならず会場でも沢山の試合を観てきました。ただし、世界戦のみがたまに中継される国内試合とテレビ東京が定期的に放映する海外試合の楽しみ方は全く別で、前者はハングリー精神で不遇を乗り越えた選手のヒューマンストーリーを応援するイメージ、後者は圧倒的なパワーとスピード、更には痛快なノックアウトシーンに憧れるイメージでした。

昨今日本のボクシング界で格別な人気があったのが「浪速のジョー」こと辰吉丈一郎、悪役ながら亀田三兄弟などであったことを思えば、実力以上に育ちやタレント性が評価されるWETな側面がわかります。かくゆう私も一番夢中になったのは、施設で育ってボクシングと出会い、ハードパンチャーとして何度も世界に挑むも最後に跳ね返され続けてチャンピオンになれなかった坂本博之という選手でした。

そんな中、おそらくは史上初めて本当の意味でワールドクラスと評価されているスーパーボクサーが井上尚弥であり、”Monster”のニックネームに相応しい戦いぶりで、WBSSと呼ばれるバンタム級世界統一王座決定戦を勝ち上がっています。その圧倒的な勝ちっぷりをまずはご覧あれ。ちなみに相手のエマヌエル・ロドリゲスも無敗でダウンを喫したことさえなかった立派な王者でしたが、勝負と呼ぶにはあまりにも残酷な程の力量差が一目瞭然です。https://youtu.be/AAf3FWcggC8

次はノニト・ドネアという伝説的なチャンピオンとの決勝戦ですが、全く問題なく勝つでしょう。彼を見ていて感じるのが、野球なら大谷翔平選手、バスケットボールなら八村塁選手といった面々との不思議な共通性です。皆、若いのにてらいなくクールで、無駄なヒューマンストーリーを感じさせないシュッとしたアスリート達です。彼らほどの天才は例外だとしても、これからもこの国や社会はこうしたニュータイプの若者達が引っ張っていってくれるだろうなぁと、人ごとながら心から期待しつつ応援しています。(T)

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