ソウルフードと後継者問題

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22:30ごろ、スタフラ機は予定より少し早く北九州空港に到着した。

到着ゲートを通り抜けたあたりで、ふっと「資(すけ)さん食いてぇ~」と思った。瞬間「はっ」と我に返る。マジかwww

「資さん」は『資(すけ)さんうどん』北九州発祥のうどん屋のことだ。39店舗を構えるチェーン店だが、店舗は北九州市内に21店舗、その他も福岡県内と隣接する下関市(山口県)のみにしかないローカルチェーン店である(売上高は約70億円)。

やや甘めの出汁に柔らかめの麺。北九州市民が愛してやまない地元の味!まさに”ソウルフード”だ。私も週に1回くらいはお世話になっている。(ちなみに愛知県生まれの私にとってのソウルフードは・・・「スガキヤ」かな?)

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冒頭の「資さん食いてぇ~」は、私が北九州に移り住んで3年ほど経った頃なので、約6年も前のことなのだが忘れもしない。1週間ほどの出張から北九州に帰ってきた空港で「資さんうどん」が食べたいと思った日。これが本当の意味で私が”北九州市民”となった記念すべき日なのだから。

さて、前置きが長くなったが、先週、この「資さんうどん」が大きな話題となった。10日付けの西日本新聞で「『資さんうどん』ついに全国展開へ」と報じられたからだ。

「資さんうどん」全国展開へ 投資ファンドが買収 | 西日本新聞me
投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」(東京)が、「資(すけ)さんうどん」の店名で北九州市を中心に42店舗を運営するうどんチェーン「資さ...投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」(東京)が、「資(すけ)さんうどん」の店名で北九州市を中心に42店舗を運営するうどんチェーン「資さ...

投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」が「資さんうどん」を運営する「株式会社資さん」の全株式を取得したことから「全国展開へ」との見出しになったわけだが、このユニゾン・キャピタルは「スシロー」を再生し、回転ずしチェーンのトップに導いた実績がある。ネット上の記事を斜め読みしたが、全国展開によって味が変わることへの懸念もあるが、やはり期待の方が大きいようである。

しかし、この報道の中で、私が最も気になったのは「全国展開へ」ではない。その根幹に「後継者問題」があったという点だ。

我々の廃棄物処理・リサイクル業は地元の自治体や周辺住民との関係性が深い。そして、多くの事業者が「後継者問題」に悩まされており、その解決策を模索している。資さんとは業態が全く異なるものの、ローカルと後継者問題という点では共通する部分があるのではないだろうか?

地元に愛されるローカルうどんチェーン店が、投資ファンドの運営によってどのように成長していくのか?期待をこめて今後を見守っていきたい。(M)

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