君たちはどう生きるか

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※安心してください、映画のネタバレは含みません。

 先日、ジブリ・宮﨑駿監督にとって10年ぶりの長編アニメ作品となる「君たちはどう生きるか」を公開翌日に観に行ってきました。安心してください、ネタバレはしません。この映画、公開直前まで一切の情報が伏せられていました。公開されていたのは、一枚のポスターだけ。公開日も、予告編も、キャストも、主題歌も、何から何まで事前情報一切なしの、異例の宣伝戦略。現時点では既にネット上で、あらすじやキャストに関する情報を入手することが出来ますが、公開直前まで本当に情報がありませんでした。

 私自身、映画公開3日前くらいに何気なくネットを見ていて、「3日後にジブリ映画の最新作が公開らしい」「このポスターしか情報がないらしい」という口コミを発見した時は、まさに寝耳に水の状態でした。数年前から、「君たちはどう生きるか」というタイトルのジブリ最新作が制作中らしい、というのだけは知っていましたし、その事実が発表された当時は原作の本も漫画も買って読みました。しかしそれもあまりに前(数年レベル)のことで、すっかり頭から抜け去っていました。

 映画の内容は一旦置いておいて、私が感動したのは、「一切の前情報がない映画を映画館で観ることが出来た」ことでした。普通映画を観る前は、予告編や、キャスト発表が事前にあるので、必ず何かしらの情報を知った上で観ることが多いと思います。どんな話なのかも、誰が出ているのかも、何時間の映画なのかも、もはや実写なのかアニメなのかも確かではない。そんな状態で映画を観たのは初めての経験で、場内が暗くなって、最初のシーンがはじまるまでのドキドキ感は、しばらく忘れられそうにありません。

 いつでも家で映画が見れる今、冒頭数分の内容や、口コミだけを観て作品を判断してしまうことがしばしばありました。今後、ふらっと映画館に立ち寄って、ポスターだけ観てその場で観る映画を決めて、まっさらの状態で映画を楽しむ機会を増やしたいと思います。「君たちはどう生きるか」、まだ観ていない方は、是非あらすじ概要やキャスト陣の内容、観た人の感想(おもしろかった、とかつまらなかったレベルの抽象的なもの含めて)等々、何も頭に入れない状態で、映画館で観てみて下さい。素晴らしい体験が待っているかも知れません。

SY

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