SF小説「スノウ・クラッシュ」

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 季節は、暦上で秋になりましたが、まだまだ暑い日が続いておりましたしかし、ここ数日雨が降り、少しだけ過ごしやすく感じております。

 さて、最近、社内にてメタバースが話題となりました。メタバースとは、インターネット上の仮想空間のことですが、映画『サマーウォーズ』に出てくる「仮想世界Oz」などがイメージしやすいと思います。仮想空間上に自分の分身であるアバターを作成し、仮想空間内でゲームしたり、スポーツ観戦をしたり、ショッピングができたりと様々ことができることが映画や小説内での設定は多いと思います。実際に現実世界でのメタバースは町中を歩いたり、ショッピングをしたり、会議を行ったりすることを目的としているようなので、目指している世界は映画や小説などで描かれている世界に近いのではないかと思っています。

 メタバースの語源はご存じですか。語源は、1992年に発表されたニール・スティーブンソンのSF小説「スノウ・クラッシュ」内に出てくる仮想空間の名称からとられました。「スノウ・クラッシュ」の内容は『30分以内に配達できなければ、死が待っている…マフィアが経営する高速ピザ配達フランチャイズの“配達人”ヒロ・プロタゴニストは、世界最高の剣士にして、腕ききのハッカー。仮想空間のメタヴァースでスノウ・クラッシュと呼ばれる新種のドラッグを試してみないかと誘われたことから、とんでもない事件にまきこまれていくが!?近未来のアメリカをスピーディに駆けるハッカーたちの活躍を描くネット世代のためのSF。(Amazon商品説明より)』というものなのです。私は、20年くらい前に「スノウ・クラッシュ」を読んだことがありました。アメリカは崩壊しているし、人気の職業は完全武装のピザの配達員だし、メタバース上ではドラックが出てくるしとかなりぶっ飛んだ設定で、読みながらとてもわくわくしていた記憶があります。その中で、一番印象に残っているのはメタバース上での挨拶の仕方です。アバター同士では握手ができないので、お辞儀をすることが全世界で共通の挨拶となっていました。妙なところで親近感のわくような動作が出てきて、「スノウ・クラッシュ」の世界に没入していきました。

 細部まで作りこまれた設定はとてもリアルに感じ、物語の中に没入することができ、とても楽しいです。これからの季節、読書に最適かとおもいますので、SF小説がお好きであれば「スノウ・クラッシュ」いかでしょうか。
心赴くままに(K)

引用:スノウ・クラッシュ〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF) Kindle版

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