17歳の地図の一コマ

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 4月から大学生となる従姉妹の息子が、友人と2名で神戸に遊びに来ました。名前はトモキとオウスケ。我が家にセカンドルームがあるので、時間がある時だけアテンドする方針で受入れたのですが、会えばやっぱり可愛いいし、アニキと呼ばせることを条件に到着夜は焼き肉を喰わせてやりました。翌日は二人で甲子園に野球を観に行きましたが、3日目は朝から一緒に散歩して、近所の鉄人28号像の前から神戸市内の旅をスタートです。

 スーパー銭湯に行きたいというので、現場で消防士として戦った義父とともに、道すがらの阪神大震災メモリアルギャラリーを訪問しました。義父から当時の惨状等を聞きながらパネルを見ていた二人ですが、公共設備のストリートピアノを前に、トモキが突然弾き始めたのはショパンのバラード1番。あの悲哀と切望溢れる旋律は、震災で亡くなった方々を弔う彼なりのメッセージだろうなと感じながら、今の若い子の感性に少し感動しました。

 その後風呂上がりに長田名物ぼっかけ入りのお好み焼きやオムそばを食べてから、二人は淡路島に向かいました。腹一杯でもう食えないと言っていたのに、その3時間後には連絡が入り、今バームクーヘンを食べているとのこと。こうなりゃ食えるだけ詰め込んでやろうと考えて、夜は私の得意料理であるキムチ鍋と焼きそばを山盛りにして迎え撃つことにしましたが、「美味いっ、美味いっ」と叫びながら見事に完食。おそるべし、食べ盛り男子!

 最終日は神戸の竹下通り、元町高架下で大学生活に向けたブルゾンを買ってやり、その足でハーバーランドを訪問。昨今話題のインスタ映えスポットで祈念撮影の後、まだ喰いたいというから中華街で降ろして今回のアテンドは終了。何も知らない、無垢で真っ白な少年達は、これから成人して世の中を支える立場になります。今回の旅が、そんな17歳の彼らがこれから描く地図の一コマにでもなればいいなぁ、とアニキは密かに願っています。(T)

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