脱炭素は牛までも

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現在、イギリスのグラスゴーで開催されている気候変動対策の会議である「COP26」が開催されています。今回の会議では、温室効果ガスである二酸化炭素の削減とともにメタンの削減についても話し合われており、メタンの排出削減に向けて世界全体のメタン排出量を2030年までに20年比で少なくとも30%減らす目標を掲げたアメリカのバイデン大統領の提案に日本を含めた100以上の国や地域が参加を表明しています。

温暖化対策といえば、発電や燃料消費に伴う二酸化炭素排出量の削減が頭に浮かびますが、メタンの温室効果は二酸化炭素の25倍とされており、世界のメタン排出量は温室効果ガス全体の約17%を占めていることから、メタンの温暖化に対する影響は非常に大きいと考えられます。

メタンは農業分野での排出割合が高く、稲作や牛のげっぷ、廃棄物処理などが主な排出元のようです。牛のげっぷで温暖化?と思ってしまいますが、世界には牛が15億頭以上いると言われており、牛1頭が1分に1回げっぷをすることを考えると。吐き出されるメタンの影響は無視できないものになります。

ちなみに、人のげっぷにはメタンガスがほとんど含まれておらず、メタンガスが含まれるのはおならのようです。

牛のげっぷ対策としては、メタンガスの発生を削減するマスク、発生を抑制する飼料の開発などが進められており、今後、さらに加速していくことが予想されています。

▼牛用マスクについて

404 - gooニュース

▼牛のげっぷを抑制する飼料について

時事ドットコム

今年は丑年ですが、脱炭素の実現に向けて牛にも対策が求められることに驚きを隠せませんが、自然災害が頻発している昨今の情勢を考えると、やむを得ないのかもしれません。

近い将来、人のおならを抑制するサプリが販売され、エコ活としてブームになるかもしれませんね。(M)

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