アドラー心理学に学ぶ、良好な人間関係構築のヒント

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 全国的に不安定な天気に収まる気配のないコロナ、まだまだホームステイ期間が長く続きそうな毎日ですね。今日も私の住む北九州の南の方では、午後になって突然横殴りの雨が降り始めました。毎日こんな調子なので軽くウォーキングに出かけるのもタイミングが難しい天気です。ステイホームの時間が長引くと同時に長くなるのが、家族と過ごす時間です。私の家は夫婦2人暮らしです。お互い長い間1人暮らしをしていた者同士が突然同じ家に住み、毎日一緒に過ごすわけでして、なかなか毎日平和に、穏便に、とはいきません。ステイホームの時間が延びただけではなく、オンラインミーティングが増えて“オンライン疲れ”が一時期ニュースで話題になったりもしました。このように、コロナがもたらした人間関係の変化、それに伴う悩みは少なくないと感じています。

 本屋さんへ行くと、人間関係をより良くするためのハウツー本をたくさん見かけます。その中の一つに、「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」という本があります。数年前にベストセラーになり、とても有名な本なのでご存じの方も多いかも知れません。これらの本は、岸見一郎さんというアドラー心理学研究の第一人者による、アドラー心理学入門書です。アドラー心理学は、欧米では100年前から広く知られた心理学であったものの、アジアで広まったのはここ数年のことのようです。「時代を100年先駆けた思想家」と呼ばれるアドラー、確かにこの本を読むと現代を生きる私にさえ目からうろこの考え方ばかりが並んでいます。

 ではここで、良好な夫婦関係構築に悩む私の心に響いた二節をご紹介致します。

愛とは、「ふたりで成し遂げる課題」であり、そこでは「わたし」の幸せでもなく、「あなた」の幸せでもなく、「わたしたち」の幸せを追い求めなければならない。そのときはじめて、われわれは「わたし」から脱却できる。自己中心性から解放され、ほんとうの自立を果たすことができる。自立とは、子ども時代のライフスタイルから脱却することであり、自己中心性から抜け出すことなのだ。

幸せになる勇気

出会いのかたちなど、どうでもいい。もしもそこからほんとうの愛を築いていく決意を固め、「ふたりで成し遂げる課題」に立ち向かうのであれば、いかなる相手との愛もありえる。

幸せになる勇気

 アドラーは、「愛される技術」よりも「愛する技術」の重要性を説いています。人を愛するためにまず自分自身が自立し、人生の主語を「わたしたち」に切り替えることが必要である。そして愛は運命などではなく、そこにいる相手を愛する、その人と幸せになる、と決意し決断することなのだと説いています。今回紹介したのはほんの一説に過ぎません。この2冊の内容を全て解釈するのはおろか、実生活に落とし込むのは相当な時間が必要だと感じます。今後もアドラー心理学の本を読み、良好な夫婦関係構築に向けて精進したいと思います。

SY

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