ただ、そこにある・・・があった

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お伊勢参り

コロナ禍で1年延期となった「東京2020オリンピック」が開会しました。直前まで色々ありながらの開会となりましたが、開会式ではMISIAの国歌、幻想的なドローンの舞、ハラハラドキドキしたピクトグラムのパントマイム、海老蔵の暫などとても素晴らしかったと思います。選手入場ではイタリアの衣装、チェコの扇子、ドイツが多くの日本国旗を振っていたことなども非常に印象的でした。

また、連日の猛暑の中で躍動するアスリートたちに毎日エネルギーをもらっております。つい先ほど決定したソフトボールの金メダル獲得には、思わず”うるっ”ときてしまいまいした(笑
ソフトボール選手の皆さまをはじめメダルを獲得したみなさんおめでとうございます。そしてこれから登場する選手の皆さま頑張って下さい。

さて、前置きが長くなりましたが、先日、お伊勢参りをしてきました。

私のルーツは熱田神宮の神職に連なるようで、家は神道なのですが、つい数年前まで神道や神社への興味はほとんどなく、大学は仏教系の大学を卒業しております。(大学の件はことあるごとに親戚にいじられておりますw)

とはいえ、幼少の頃は祖父と神棚に向かって、毎朝、祝詞を読んでいましたので、今でも祓詞(はらえことば)や祖霊拝詞(それいはいし)などは覚えていますし、御朱印をいただくようになってからは、神社や日本の神々にかなり興味が出てきました。歳かもですがw

なお、うちのような神職家は社家(しゃけ)と呼ぶそうで、熱田神宮の社家は「熱田神宮朱鳥会」という崇敬団体を組織して現在も活動を続けており、我が家も朱鳥会に属しているようです。
にも関わらず、実は私、伊勢神宮(正式には「神宮」なので以後は神宮とします。)に参拝した記憶がなく、密かにチャンスをうかがっていました。

ちょうど三重県への出張スケジュールを検討していた数日間に色々と考えさせられることがあったため、「よし、旅に出よう!」と思い立ってお伊勢参りをすることになりました。
すぐに「図解 伊勢神宮」(小学館)や「伊勢神宮参拝旅 完全ガイド」(講談社)などの書籍を購入し、にわか知識を詰め込めるだけ詰め込んで、両親や友人にもアドバイスをもらいながら完全ガイドやネット情報を参考にしてスケジュールを作成しました。

▶図解 伊勢神宮  https://www.shogakukan.co.jp/books/09682258

▶伊勢神宮参拝旅 完全ガイド  https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000345505

【神宮参拝スケジュール】

◆7/9(金)
10:00 二見興玉神社 → 11:00 猿田彦神社 → 11:30 豊受大神宮(外宮) → 13:00 おかげ横丁で昼食(豚捨、牛丼) → ホテルで仕事(webセミナー参加)

◆7/10(土)
6:00 皇大神宮(内宮) → 7:30 ホテルで朝食 → 11:30 皇大神宮(内宮) → 12:00 おかげ横丁散策 → 13:30 鳥羽で昼食(漣、海老フライ)

■まずは禊から  二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)

神宮参拝前には「浜参宮」(二見浦で禊(みそぎ)をおこなうこと)が正式手順らしいです。おそらく禊ができたので雨予報だったにもかかわらず晴天となりました。

■みちひらきの大神にもご挨拶  猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)

天孫降臨の際に邇邇芸命(ににぎのみこと(アマテラスの孫))を先導したとされる猿田彦大神が祀られています。「みちひらきの大神」ということなので、とりあえず交通安全のお守りを購入。

■いよいよ外宮さんへ  豊受大神宮(とようけだいじんぐう)

衣食住をはじめとする産業の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。儀式などを外宮から先に行うことから参拝も同じく外宮から行くのが習わしとされています。
外宮は結構広くてアップダウンもあるため、年配の方はしんどいかも。私の前に正宮(しょうぐう)をお参りしていた方は真剣すぎて・・・少し心配になりましたw

■内宮は早朝参拝!ゼッタイ!!  皇大神宮(こうだいじんぐう)

約2000年前、天照大神(あまてらすおおみかみ)が御神託を受けて倭姫命(やまとひめのみこと)が社を建てたことから起源するのが内宮です。皇位のしるしとして受け継がれている三種の神器の一つである、八咫鏡(やたのかがみ)をご神体として天照大神をお祀りしています。
内宮参拝はまちがいなく早朝です(私は6時頃に参拝)。この時期は朝5時から参拝できるようです。ちなみに早朝参拝して朝食後にもう一度参拝しました。

■豚捨は豚じゃなくて牛

7/9のお昼ごはんはおかげ横丁の豚捨さんで牛丼(¥1,100-)をいただきました。豚を捨てるほどうまい牛なのね。と思いましたが・・・創業者の森捨吉さんのあだ名が豚捨であったことに由来しており、 豚を飼っている捨吉、略して豚捨ということのようです。なるほどw
平日でしたが、おかげ横丁は学生が多かったです(遠足?)。

▶豚捨HPより https://www.okageyokocho.co.jp/tenpo/butasute/

■土曜日のおはらい町、おかげ横丁は大混雑

7/10のおはらい町、おかげ横丁はさすがに土曜日。多くの方々でごった返しておりました。赤福本店では「赤福氷」に長蛇の列ができておりました。

■そして今回のベストショットはこちら!

内宮参拝を終えて五十鈴川のほとりで物思いにふけっていると、近所に住んでおられるであろうご老人が私の横をスタスタと通り過ぎ、大きな声で「ラジオ体操第一・・・」とかけ声をかけながらラジオ体操を始めました。その姿は・・・天孫降臨かも(笑

今回のお伊勢参りで最も印象に残ったのは・・・やはり早朝の内宮です。

私はそもそも霊感がないのか、「鳥居をくぐった瞬間に空気が変わった」、「ここに神の存在を感じた」などというような特別な感覚は得られませんでしたし、父がパワースポットだと言っていた五十鈴川の石畳に足を踏み入れても何ら感じるところはありませんでした。

しかしながら、2000年という長きにわたり人々の祈りと崇敬を集めている信仰の象徴であり、人々に守られ続けている境内を歩きながら「ああ、神宮はただここにあるんだ」としみじみと想い、我々が日々感じていることがとても矮小なもののように感じました。

本当は、もう1日滞在して月読宮(つきよみぐう)や倭姫宮(やまとひめぐう)なども参拝したかったのですが、今回は欲張らず次回のチャンスをうかがいたいと思っています。

▶伊勢神宮 公式HP  https://www.isejingu.or.jp/

一方、お伊勢参り1週間前には熱海で土石流が発生しており、前日も大雨のため新幹線が運休になるなど、我が国は今年も大規模な自然災害に見舞われてしましました。被災された方には心からお見舞い申し上げます。
そんな中、伊勢周辺はたいして雨も降らず無事に参拝できたことに感謝の念を禁じ得ません。

昨今の自然災害(特に水害)は温暖化など我々の営みに大きく関係していると思いますし、今のところ人が自然を完全にコントロールすることはできないと考えています。やはり自然や人間以外の動植物とは、ほどよい距離でお付き合いするしかないのではないでしょうか。

また、先月のブログ担当日には、コロナウイルスの抗原・抗体検査を話題としましたが、本日の東京都のコロナウイルス感染者は2,848人。過去最多となってしまいました。
正直、「感染者数って意味があるの?」なんて思っておりましたが、さすがにこの人数は気になります。北九州市でも本日33人の感染者が確認されており、福岡県は7/12に解除されたばかりの飲食店への時短要請を再び8/1から行うようです(泣

次回の神宮参拝では、「自然災害がおこりませんように」、「コロナ禍が一刻も早く終息しますように」と祈りたいと思います。(M)

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