2021年の初ブログになりますが、今年もよろしくお願いします。
まだまだコロナ渦が猛威を振るっており、不自由な生活様式に対応せざるを得ない状況ですが、そんなコロナ渦において、海苔の販売不振への影響が出ているとのことです。
海苔は、ここ数年は“46年ぶりの大凶作”も含めて不作続きで、輸入海苔があるので正確には国産海苔が不足している状態だ。しかし、コロナで状況が一変してきているとのことです。特に緊急事態宣言が始まると、コンビニの来店客が減少しコンビニおにぎりが売れず、海苔の納入量も大幅減となり、その影響が回りまわって、今年度入札で相場の下げ圧力として大きくのしかかっているとのことです。
海苔需要のざっくり3割はコンビニで占めており、おにぎり、巻物、弁当などで使用されており、海苔は乾物の副食材としては随一の市場規模(約1千800億円)を誇り、専業体が多いのも特徴です。それだけに海苔を仕入れなければ商売が始まらず、ここ4年の生産不振では原料の取り合いになり、相場は暴騰していたとのことです。
それがコロナ禍でコンビニや回転寿司など大口ユーザーの売上げが急減し、海苔需要も減少となり、一転して在庫に余裕が出てきているとのことです。
もちろん家庭用海苔は売れているのですが、それまで市場構成比を減らし続けて、一番利益の薄いカテゴリーと評されたものですが、立場が逆転。巣ごもり需要は引き続くとして注力姿勢となっているとのことです。不安はコンビニおにぎり需要が戻るかという点。不振理由の一つに直接手でつかむような商品は敬遠されているという話も出ており、業界の悩みは海苔が“採れない”から“売れない”に変わってきているとのことです。
コロナ渦での非常事態宣言が長期化すればするほど、在宅勤務も多くなり、会社出社勤務もさらに少なくなり、コンビニでおにぎりを買うビジネスマンや学生等が減るので、さらにおにぎりの海苔需要はピンチになるかと思います。
海苔は、宮城県東松島市の特産品でもあり2011年震災でも大きな打撃を受けました。震災後、被災復興のお手伝いとして海苔生産設備に使用する燃料をプラスチック油化した再生油寄贈プロジェクトに関わりさせていただいたことがあるだけに、海苔産業復活には頑張ってほしいと切に願っています。
国産海苔頑張れ!! (SS)