メディアやSNSを通じたもっともらしい風説の流布が社会問題となる中、昨今目にした最悪のフェイクニュースが「志村けん、死亡」でした。言うまでもなく、志村けんは私達のスーパーヒーローであり、ウルトラマンや仮面ライダーと同じで死ぬことなんてあり得ないのです。その証拠に、親族を含めて彼のご遺体を目にした人は居ません。きっとドリフが再結成してお得意の葬式コントをやる際、壁を蹴破って飛び出てくるネタを盛り上げるための壮大なネタ振りに決まっています。ファンの皆さん、その日を楽しみに待ちましょう。(^_^)
逆にメディアは大切なことを教えてくれません。緊急事態宣言の解除をきっかけに、当社もボチボチ在宅勤務を解除しつつありますが、6月以降に全開で走るには、まだ肝心の情報が足りません。「マスクをつけて咳もせずしゃべらず、接触もしなくても感染するの?」「抗体を持っている人にも免疫はないの?」「感染者は呼吸だけでエアゾールでウィルスをまき散らすの?」「公園とか海とか屋外でクラスターが発生した事例はあるの?」以上に科学的・統計的な根拠をもって全て「NO」と答えられるなら、我々も前向きな対策を打つことが出来ます。
ニュースやワイドショーしか視聴率がとれない中、テレビに出演する無知で無責任なコメンテーターやウィルス学者とやらは「~の可能性がある」とか「~という気がする」とか言った知性のかけらもない与太話を発信し続けています。「我が国の検査防疫体制がダメなのはウィルス学者等の力量不足のせいであり、死亡者数が少ないのは医療従事者の能力が高く治療体制が充実しているため」という当たり前のコメントをする人は間違っても出演させてもらえません。
ただ、今一番用心するべきは、「財政規律を守らなければ、国債が暴落してハイパーインフレが起きる。」とのフェイクニュースです。我が国政府は日銀との連結で見ても500兆円規模の債務超過状態にありますが、丁度その分が利払い不要の国債相当額なのです。今こそ躊躇無く超大型の財政出動を行ない、飲食・宿泊・観光・アパレル等現金商売前提の業種を救わなければ、各地の街並みや快適なサービスが失われ、自殺者が増えて治安も悪化します。国民の一員として、本当に困っている人々への経済的救済が迅速に進むことを心から願います。(T)