ラグビーWCと国体から今後のスポーツ振興を考える

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11月2日(土)南アフリカが優勝して1カ月半の熱戦に幕をおろした「RUGBY WORLD CUP 2019,JAPAN」。

日本代表がアイルランドに勝利してグループリーグ1位でベスト8に進出、日本vsスコットランド戦後のノーサイドの精神に世界中が涙、ホスト国としての日本の高評価など、多くの出来事が話題となり、大会期間中に開催されていた日本シリーズがほとんど話題にならないほど盛り上がりました。本当にすばらしい大会だったと思います。

実は前回の担当日に話題にするつもりでしたが、直前に日本vsアイルランド戦が取り上げられていたため見送りました。しかし、その後も色々と思うところがありましたので、やはり取り上げてみました。

ただし、今回のテーマはラグビー日本代表の快進撃でもノーサイドの精神でもありません。「今後のスポーツ振興について」です。

さて、ここからが本題。

日本のラグビー界にとって今後も語り継がれるであろう、アイルランド戦が行われた9月28日。

日本代表のすばらしい試合に鳥肌が立ち、正直うるっときてしまいましたが、そんな中でも興味深かったのは

「え、ラグビーは外国人でも日本代表なんだ!」です。

ここでは、ポイントだけを述べたいので、ラグビーにおける代表のあれこれについては、以下のURLをご参照下さい。

ラグビー日本代表にはなぜ外国人選手がいるのか?
2019年、ラグビーW杯日本大会が開催されました。テレビでもラグビーの試合を見る機会が増えてきたのではないでしょうか。ところで、ラグビーの日本代表の試合を見ていると外国人選手が多く、初めて見る方には、日本人選手が少ないのではないかと感じる方

ようするに、ラグビーの日本代表メンバーは、誰もが日本代表になることを選んだプレイヤーです。

ある意味、外国人が日本代表になるということは、日本人が代表になるよりも覚悟が必要であるといえます。

→ ポイント1 どこの代表になるかは自分で決めれば良い!

一方、ほとんどの方はご存じないと思いますが、アイルランド戦の数時間前には「いきいき茨城ゆめ国体2019」の開会式が行われていました。

https://www.ibarakikokutai2019.jp/kokutai/about

令和初の国体として天皇陛下がおことばを寄せられ、ブルーインパルスがアクロバット飛行を披露するすばらしい開会式であったにも関わらず、私はえもいわれぬ違和感に襲われていました。

「もし、私が国体に出るとしたら、いったい何県代表なんだろう?」(もちろん、出ることはないのですが汗)

愛知県生まれ、大阪府育ち、現在は福岡県在住、代表になる都道府県が見当たりません。

さらに、こちらはご存じの方も多いと思いますが、国体で天皇杯/皇后杯の獲得(優勝する)都道府県は、ほとんどが開催地です。

正直な感想は「これ、何のためにやってんの?やる意味あんの?」です。

→ ポイント2 都道府県で争っている場合ではない!

少子高齢化が進む狭い日本で、細分化された競技ごと、都道府県ごとに優劣を競っている場合ではないと思ってなりません。

また、ラグビーWCにおける代表選手の考え方は、今後のスポーツ振興におけるヒントを示唆していると思います。

日本ではメジャースポーツといえば野球とサッカー。かくいう私も小中学校は野球部、現在も草野球チームに所属していますが、世界の野球人口はたったの3000万人、サッカーは2億6000万人といわれています。

しかし、世界ではもっと多くの競技人口を有するスポーツがあります。バレーボール5億人、バスケットボール4.5億人、卓球3億人以上などです。

各スポーツ競技の競技人口(世界全体)ランキング | 名言,電子書籍,雑誌情報「読書の力」
各スポーツ競技の競技人口(世界全体)。バスケやサッカーが上位。

国体の目的は「広く国民の間にスポーツを普及し、国民の健康増進と体力の向上を図り、地方スポーツの振興と地方文化の発展を図ること」とされています。

日本では各競技団体の不祥事やトラブルが相次いでいますが、今こそ世界のメジャースポーツ界の先進事例を学び、今後のスポーツ振興を考え直す時ではないでしょうか。

今回のラグビーWC、来年の東京オリンピック・パラリンピックを契機として、さらにスポーツが楽しく魅力的なものになることを願っています。(M)

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