フェルメール展

先日上野で開催されているフェルメール展に行ってきました。人気があるうえに休日で、どちらかというと狭い展示室にたくさんの人が押し寄せているので混雑していましたが、入場予約制だったり、音声ガイドの貸し出しが無料だったりなどの工夫がされていました。

フェルメールは光の表現が特徴的と言われますが、窓から入ってくる光と部屋の中の暗さ、光る首飾りなど、確かに明るさのコントラストが大きい絵のほうが魅力的です。絵画の題材はなにげない室内の様子や人で動きもないですが、代わりに陰影の面白さや光る首飾りの質感に目が向くようになっているように思います。

展覧会はフェルメール展というタイトルですが、知られているフェルメールの絵は35点しかないそうで、そのうち9点が展示されており、その他は同時代のオランダ画家の作品でした。なぜオランダなのかなと思って調べてみたら、ちょうどオランダがスペインから独立し、スペインやポルトガルからオランダに覇権が移った黄金時代で、人と資金が集まり、多数の絵画が制作されたようです。

当時のオランダは、肖像画から宗教画、風景画、風俗画など、新しいジャンルを含めさまざまな種類の絵画が制作されていたようです。そのため、同時代の展覧会にしてはずいぶんいろいろなジャンルの絵が展示されているなーという印象でした。(Y)

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