VRを使って視力が回復する?

VRとは、バーチャル・リアリティの略で、PlayStation VR等のゲーム機を使用して3D空間を楽しむことが出来ます。

VRヘッドセット(以下、VR)をかぶると、プレイヤーの360度全方向を取り囲む、迫力のある3D空間が出現し、独自の3Dオーディオ技術との連動によって生まれる圧倒的な臨場感により、ゲームの世界に本当に入り込んでいるかのような体験が出来ます。

このVRを使って、視力が回復するという治療方法があるとのことで詳細を調べてみました。
従来の考え方では、VRは、至近距離にあるディスプレイを見続けなければいけないことや、左右で視差のある映像を見て立体視を行うことから視力にとっての影響が懸念されていました。
一方で、アメリカのVivid Vision社は、VRゲームを使って成人の弱視を回復する治療方法を提唱し、論文を発表して実験結果を報告しています。

実験では17人の成人被験者が、2ヶ月間にわたって約40分間のVRセッションを8回受けるというものです。
被験者の約半数が立体感の認識に関して障害を抱えていましたが、VRを用いた治療によって90%以上の被験者の立体認識力が向上し、視力が回復するという結果になりました。
多くの被験者が、治療前と比べて文字を読むことが容易になり、両眼視力が回復したとのことです。
驚くことに、治療はすべてVRのゲームを用いて行いました。プレイヤーは弱視のほうの目でゲーム内の重要ポイントに集中するため、プレイヤーの脳が弱視の目から多くの情報を得ようとするため、視力が回復するという治療です。
VRを使用して、ゲームを楽しみながら、視力を回復させることができるのは、非常に驚きです。

【YG】

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