災害の多い2018年

台風シーズンは終わっていませんので、まだまだ安心できる時期ではありませんが、振り返ると今年の夏は、梅雨のころから災害がとても多い年でした。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

いろいろありすぎたので整理してみると、梅雨の終盤の7月8日には豪雨で広島と岡山を中心とした西日本に大規模な洪水の被害が発生し、しかもその後は一転して猛暑で38度を超える異常な暑さ。さらに、7月末には台風12号が通常と異なる西向きのルートで本州を横切りました。また、8月後半から9月には、台風20号と21号がほぼ同じ経路で関西に上陸し、特に21号は25年ぶりの「非常に強い台風」のままで上陸、満潮の時間に重なったことで、関西空港が冠水するなど大きい被害が出ました。

一方、6月には大阪で震度6弱の地震が発生し、9月にも北海道で震度7の地震が発生しました。北海道全域が停電になるというのも、かなり衝撃的でした。

地震は関係ありませんが、台風の強化や豪雨や猛暑などの極端な気象については、10年位前に学会で講演を聞いた時に、温暖化の影響で頻度が高まる可能性が既に議論されていました。しかし、当然台風の当たり年という自然変動の側面もあるはずですので、自然変動の中でどの程度人為要因が関与しているか明確にするのは簡単ではないはずです。

「災害は忘れた頃にやってくる」といいますが、忘れる暇もないくらい次々と災害が起こっています。明日は我が身、とならないことを願いたいですが、自然の前では人間は無力と思い知らされます。(Y)

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