昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。
みなさん、年末年始はどのように過ごされましたか?
私は長野県で大学の先輩とスキーをしてきました。20年以上も続いている恒例行事です。
近年は雪不足で年末のスキー場選びに苦労していたのですが、今シーズンは12月にまとまった積雪があったため、長野県内のスキー場は概ね予定通りにオープンすることができたようです。
天気も良かったため、ここ数年で一番いいコンディションでスキーを楽しむことができました。
しかし、今シーズンはこれまでと異なる点が1つありました。
それは、宿泊が全てビジネスホテルだったことです。
私がこのスキーツアーに参加した頃は、全ての宿泊が民宿でした。その後、先輩の結婚や出産で参加者が増え、さらに民宿の廃業、コロナ禍などによってビジネスホテルや旅館の宿泊が増えていましたが、それでも民宿での宿泊が全くなかったのは初めてのことです。
これまでの大晦日は、白馬村の民宿に宿泊することが多かったのですが、今シーズンは女将さんの体調不良のため営業しないとのこと。
大晦日、この民宿に宿泊するお客さんは常連さんばかりで、毎年、元旦の食堂で民宿のご家族や宿泊者同士が「あけましておめでとうございます」と新年の挨拶を交わすのが楽しみの一つでもありました。
また、同民宿は大晦日の宿泊にも関わらず、1泊2食付き(食事は食べきれないほどのボリューム)で¥8,000-程度・・・激安です!
ビジネスホテルに宿泊してのスキーも気軽で良いのですが、なんともさみしい限りです。
ところで、「民宿」と「旅館」の違いはご存じですか?
「民宿」は主に民間が運営する、多くの場合小規模かつ、客室が和室であるなど設備が主に和式である宿泊施設のこと。だそうです。
旅館業法の条文には「民宿」という単語は記載されていないようですが、「簡易宿所」に分類されることが多く、「旅館」と「簡易宿所」の最大の違いは、面積にあるようです。
「簡易宿泊所」は客室の延床面積が33㎡以上、「旅館」はそれぞれ客室の床面積(洋室:9㎡以上、和室:7㎡以上)が定められています。
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長野県では、現在も民宿が多く立地していますが、昔ながらの民宿は激減しているようです。(外国人向けのホテルや高級旅館が増加しているようですが)
雪国の農家副業として営まれてきた民宿が、運営者の高齢化や雪不足の影響、産業構造の変化(農家の減少)、顧客ニーズの多様化などによって減少していくのは、やむを得ないとは思いますが、年末年始の楽しみが無くなることは残念です。 来シーズンは、女将さんの体調が回復し、また民宿で元旦を迎えられることを願っています(M)