8月9日は「薬草の日」って知ってましたか。
薬としての利用のほか、料理や香料などとしても使用される薬草に親しみを持ってもらうために制定した日とのことで、「や(8)く(9)そう」の語呂合わせからです。
ところで酷暑により空調無しでは暮らせない日々が続いていますが、夏場の冷房の影響による冷えは秋口になって不調をもたらすことがあるとのことです。また、身体が冷えたことで免疫が落ち、秋から冬にかけて感染症にかかりやすくなるといいます。夏の間、シャワーですませていた人も、薬草風呂で身体を温めてあげてはどうでしょうか。冷房病に効く5つの薬草風呂を紹介します。
(1) シソ
漢字で「紫蘇」と書くシソの葉には、古来「蘇らせる(よみがえらせる)」効果があるとされ、うつ状態を改善する漢方に重宝されてきました。香りには気の巡りを良くして、リラックスする作用があり、就寝前の入浴がおススメとのことです。使うシソの葉は、赤ジソでも青ジソでもかまわないとのことです。ただし、長く煮出したり、古かったり、香りが飛んでいると効果が薄くなるとのこと。
(2)ヨモギ
ヨモギは漢方で艾葉(がいよう)と言い、お灸の原料になり、冷え性や女性の不調に効くとして韓国の「ヨモギ蒸し」にも使われています。気血の通りを良くし、体を温めてくれるので、冷え性の方におススメとのこと。
(3)ドクダミ
ドクダミは和名で「十薬」「重薬」(どちらも「じゅうやく」)と呼ばれ、江戸時代に貝原益軒が書いた『大和本草』には、「十種の薬の能ありて十薬となす」とあります。東洋医学でドクダミは名前の通り「毒を出す」、つまり利尿や腫れをとるなどの作用があると知られていますが、入浴効果は、血の巡りをよくし、抗菌・排毒効果によってにきび・吹き出物などの肌荒れ対策になるとのことです。体の巡りをよくするので便秘・冷え性・生理不順などにも効果がありとのこと。
(4)カモミール(カミツレ)
ハーブティーやアロマに使われるカモミールも薬草風呂に使うことができるとのことです。入浴効果としては、体を温め発汗させる作用があるので、冷え性だけでなく風邪の初期にも効果的とのことで、湿疹や肌荒れ、乾燥などにも効き、肌を潤わせてくれるとのこと。カモミールの香りには安眠効果があるのでイライラで眠れないときにもお勧めとのこと。(5)イチジク
身体を温めて血行を促進するので、美肌効果やイボ取り、痔を改善する効果があるとのことです。入浴に使うときは、葉や枝だけでなく、干しイチジクも使うと良いとのことですが、切り傷がある場合は、ただれることがあるので避けてくださいとのことです。お風呂に入る時間がないときは、薬湯で足湯、手浴、蒸しタオルで身体を拭くだけでも気持ちを和らげてくれるとのことです。
ここで8月9日「薬草の日」にちなんだ、薬草に関する雑学クイズです。
Q1.料理の風味付けなどに世界中で使われ「ハーブの王様」とも呼ばれる薬草は、次のうちどれでしょう?
(1)シソ
(2)ジンジャー
(3)バジル
Q2.昔から草餅や草団子などに使われ「ハーブの女王」とも呼ばれる薬草は、次のうちどれでしょう?
(1)ナズナ
(2)ヨモギ
(3)カタクリ
Q3.触れると清涼感を感じることから、暑さ対策にも活用される「メントール」。メントールは元々どんな薬草に含まれている成分でしょう?
(1)ハッカ
(2)ドクダミ
(3)ゴマ
薬草に関する雑学クイズの答え♪
Q1.料理の風味付けなどに世界中で使われ「ハーブの王様」とも呼ばれる薬草は、次のうちどれでしょう?
《答え》
(3)バジル
《解説》
シソ科のハーブであるバジルは、料理を引き立てる風味を持つハーブとして、世界中の様々な料理に使われています。
Q2.昔から草餅や草団子などに使われ「ハーブの女王」とも呼ばれる薬草は、次のうちどれでしょう?
《答え》
(2)ヨモギ
《解説》
ヨモギは、草餅や草団子などの食材としてだけでなく、切り傷の手当や入浴剤などにも活用されています。
Q3.触れると清涼感を感じることから、暑さ対策にも活用される「メントール」。メントールは元々どんな薬草に含まれている成分でしょう?
《答え》
(1)ハッカ
《解説》
触れると清涼感を感じる「メントール」は、元々ハッカ(ミント)に含まれる成分です。
皆さんも薬草による効能試してみてはいかがでしょうか。