こんにちは。
先日の九州北部豪雨では、多くの方々にご心配をおかけいたしましたが、当社のメンバーに影響はございませんでした。メールなどをいただきました皆様、誠にありがとうございました。
しかし、新聞、ニュース等で報道されておりますように、今回の豪雨では朝倉市をはじめ、東峰村、日田市などに大きな被害を与える災害となりました。
いてもたってもいられなくなり、先週の土曜日(7/15)に朝倉市の状況を確認してまいりましたのでご報告いたします。
■仮置き場の様子(甘木地域)
九州自動車道の鳥栖JCTから大分自動車道に入り、甘木ICで自動車道をおりて、朝倉市役所→甘木地区の仮置き場に向かいましたが、当日は天気が良かったこともあり、ここまでの道中は豪雨があったことすら感じさせない、いつも通りの風景でした。
しかし、仮置き場には既に大量の被災ごみが積み上げられ、軽トラックなどの車両が続々と搬入していました。
なお、写真のように仮置き場は非常に効率よく配置されており、発災から1週間が経過していることもあり、作業員の方々は手慣れた様子で置き場の指示などをされていました。
■土砂と流木による被害状況
甘木地域の仮置き場までは周辺に被災家屋や流木などが見られなかったため、報道されているよりもひどい状況ではないのかな?と思いながら国道386号を日田方面に向かうと、すぐに被害の甚大さを目の当たりにしました。
筑後川水系の細い河川(当日の水量は20㎝にも満たない水量だったかと)脇の住宅ですが、床上まで土砂が入り込んでおり、地域の方々が懸命に土砂のかき出し作業を行っていました。
さらに車を進めると、所々で渋滞(片側通行)が発生しはじめ、山田地区ではさらに周囲の風景が一変しました。写真は三連水車の里裏の田畑だった場所だと思いますが、一面に流木が堆積しており、被害状況がよく分かります。
■土砂崩れによる大量の土砂と流木
これほどの流木はどこから?と思いながら、車をさらに日田方面に進めると、杷木地域の山々の様子が目にはいり、「これか・・・」と流木の原因がはっきりと分かりました。
写真は土砂崩れ(1カ所)の写真ですが、山肌の至るところで土砂崩れが発生しており、これが土石流、流木となって市街地まで押し寄せたことが容易に想像できます。
■一日も早い復興を願って
道中、何人かの住民にお話しをさせていただきましたが、朝倉市では市民参加による防災マップづくりが行われていたため、住民が声を掛け合って迅速に避難することができた。というお話しも伺いました。
最近は、大きな災害が立て続けに発生しており、改めて自然の怖さを痛感していますが、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など、これまでの被災経験を基に事前準備をしていたために、多くの命が救われたことを実感し、「まちづくり」に関わる人間として、計画や事前準備の重要性が骨身にしみた1日でした。
九州北部豪雨は、本日、激甚災害に指定するとの発表がありましたが、被災地の1日も早い復興を願っております。
(M)
被災状況を整理しました。よろしければ下記をクリックしてご確認ください。
→「九州北部豪雨 朝倉市内仮置き場等の状況」 2017072118173406de.pdf