凄まじい台風10号

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 先日の台風10号到来時、私は鹿児島に滞在していました。台風が近くにいない場合でも、急に雨と風が吹き始めることもあり、準備等はしていましたが、実際に迎えてみると、予想以上でした。

 私がいた場所は8月28日に暴風域に入りましたが、その日の夜は、家が吹き飛ぶのではないかと思うほどのこれまで体験したことのない音を立てた風と雨でほとんど眠れませんでした。学生時代、年1回は台風で休校になり、台風はこれまで何度も経験してきましたが、今回の台風は脅威的な台風でした。

 鹿児島県では停電した地域も多く、数日停電している地域もありました。バス停等の屋根が飛び、山道では枝葉が大量に散乱し、木が倒れ、電線にぶつかっていました。また、道を車で走っていると、電力会社の緊急車両や自治体の点検車両と何台もすれ違い、復旧に向けて尽力してくださっている皆様がいらっしゃることを実感しました。また、今回の台風により、鹿児島県内の農業被害額は現時点で約6.5億円となり、屋久島では樹齢3000年を超える屋久杉である「弥生彬」が倒れるなど観光業への影響も懸念されています。

 以前、鹿児島では1993年夏には、八・六水害と呼ばれる水害が起き、その1週間後には台風にも見舞われました。(参考URLはこちらです。)連日の雨の影響もあり、各地で土砂崩れ、川の氾濫、橋の崩壊など非常に痛ましい災害でした。私の祖父母の家も1週間で2回浸水し、母は生後間もない子を背負いながら、おむすびを握り、食事を家へと運んだ、叔父は車が浸水して帰れなくなり、近くのビルへ避難した等の体験談を聞いてきました。過去の大災害を経て約30年の間に鹿児島県内は工事を含む災害対策を重ねてきたため、今回の台風による県内の土砂災害等の大きな災害を防げたのかと思います。

 日本全国各地で連日豪雨のニュースを耳にします。いつどこで災害が起きるかは分からず、自然の驚異も計り知れませんが、災害発生時に少しでも影響を抑えられるように、備えられることは今回を機に備えておこうと思います。

(SM)

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