和を以て貴しと為さない

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 厩戸皇子、いわゆる聖徳太子は本当に居たのかが学術的な論争になっています。ただし、憲法十七条の存在やその第一条で「和を以て貴しと為し」云々と6世紀に文書化したのは事実です。弱肉強食の西洋人とは違って、「日本人は古来から調和を重んじる民族だから素晴しいなぁ!」と語る際によく引用されますが、今や完全に間違いです。なぜなら、現代における「和」とはチームワークや支え合いではなく、いわゆる同調圧力と同義だからです。

 テレビ等マスメディアからの情報は完全にフォーマット化され、SNS等の情報はその価値もわからない現代において、「皆が言っているから従う、逆らいたくない」という謎の行動原理は完全に意味を失いました。「皆」ってせいぜい選挙か世論調査が関の山ですが、それが正しいなら、米国のトランプ前大統領や我が国の岸田総理、更には日経平均株価等市場指標を含め、いわゆる世の中の現状は全て正義ということになります。絶対、違うし。

 そんなことを感じつつ、最近はまっているドラマが「最高の教師」です。主演の松岡茉優さんという女優、本来容姿がドンピシャ私の好みなのですが、同作品ではブカブカのダブルスーツを着て髪型もダサい、(役上の演出ですが)瞬きもしないセリフ棒読み風の九条先生という教師役を演じています。舞台は高校で、クラス内の無意味な同調圧力で虐めや異常な力関係に悩む生徒たちと一つ一つ課題を解決していくのです。(TVerで、観られます。)

 九条先生は言いました。「あなた方は一度でも、自分を蔑ろにする人間達と仲良くしたいと思ったことはあるんですか?あなた方にとって、彼らに嫌われるということはそんなに嫌なことですか?」スッゲーっ、私が子供の頃から感じてたことを言葉にしてくれました。確かな情報がないこの時代、同調圧力に屈する意味はありません。皆、悪いことしなければいつも自由で良いんだよ、そんなメッセージを発する大人に、私もなりたいです。(T)

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