先日、「ワンピース」のアニメが1,000回を迎えたそうです。
「ワンピース」のアニメ開始は1999年10月。
「サザエさん」や「ドラえもん」のような長寿アニメにはさすがに敵いませんが、
もう22年もストーリー性のある作品を作り続けていることは圧巻です。
アニメ開始当時、少年であった私も「ドラゴンボール」に引き続き、
この冒険活劇に夢中になり、主人公ルフィの活躍に胸を熱くしたものでした。
22年間という歳月の中で、少年もおじさんになっていくものですが、
寂しいもので、やはり「ワンピース」に対する興味も薄れていき、
もう積極的に話を追うことができなくなっていました。
昔はあんなに胸を熱くしたのに、今はもう、心がついてこないのです。
この「飽きた」と言える変化の要因を
加齢により自分が作品ターゲット層から外れたことや
初期からの作品テイストの変化に求めることは容易いです。
それらはまるで「飽きる」ことを悪い事のように、ネガティブに捉えさせます。
しかし、「飽きる」こと、「心が離れる」ことは悪いことなのでしょうか?
「あの素晴らしい愛をもう一度」に歌われているように
ヒトの心は振り返ると理解できないレベルで変わっていってしまいます。
歌の好み、映画の好み、ヒトの好み等…それらは様々な要因の複合の結果として
一瞬一瞬で変化していると言っても過言ではありません。
20年以上も続く「ワンピース」に対する感情を変えずに持っていられることも素晴らしいですが
それは作品に見出す価値を、うまいこと徐々に変化させているからかもしれません。
今Youtubeではアニメ1,000話到達記念として、
「ワンピース」初期オープニング映像が新規に作画されて公開されています。
当時の自分が何を思って見ていたか、思い出すことはもうできませんが、
今何を思うかも等しく大切な感情であると思います。
当時を楽しんだ同志の方がいらっしゃったら、ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか?
(E. I.)