先日、弊社のSさんと一緒に横浜にお打ち合わせに行った帰り道。
コロナ禍で大変な状況になっているであろう中華街を元気づけるため、ちょっと覗きながら帰ろうかという話になりました。
中華街の入り口に着いて愕然。
普段ならばたくさんの観光客と客引きで鬱陶しいほどのメイン通りが、いまや人はまばらです。お店は空いているものの、そもそも観光客がほとんどおらず、以前の賑わいは全くありませんでした。
「これじゃぁお店はやっていけないですね」
「観光客よりもお店の人の方が多いだろうね」
想像していたよりも閑散とした中華街に、二人とも意気消沈してしまいました。
とぼとぼと寂しい中華街を歩いていると、
Sさんが突然、
「そういえば、いい端材があるんだよ」
と言うではありませんか。
この辺りでそんなに質の良い端材(価値の高い資源)が出ているのか、と思って聞き返したところ、どうも様子が違うようです。
「違う違う、重慶飯店ってお店があるでしょう?そこの番餅(バンビン)って有名なお菓子があるんだけど、長方形できっちり箱に入ってるんだよ。箱にきれいに詰めるために端を切るんだけど、その端材を売ってる時があるんだ」
話だけ聞いて行かない手はないので、実際に重慶飯店に寄ってみることにしました。
重厚な作りの店構えで、店頭の一番目立つところに綺麗な箱に入った番餅が売られていました。華やかでいかにも中華街土産として喜ばれそうです。
とりあえず正規品の番餅は買って帰るとして、件の端材が見当たりません。
不躾にも、店員さんに「すみません、端材ありますか?」と伺ったところ、バックヤードから出してきてくださいました(↓)
(なんだか美味しくなさそうな写真になってしまいましたが、本物はもっと美味しそうです)
化粧箱には入っておらず、裏にはアウトレットと書いてありますが、内容量は正規品よりも多く、しかも値段はとってもお安い!味は変わらないので、自分が食べる分にはお得感満載です。
微力ながら中華街の応援になればと、正規品と端材を一つずつ購入。
良いお土産になりました。
『美味しい端材』に出会ったある梅雨の日の出来事でした。Sさん、謝謝 m(_ _)m(KS)