常識は常に変わるし、立場によっても変わる?

私が業務で最初に海外出張したのは、もう30年近くなりますが、出張先は、韓国でした。

当時、前の会社でFAXを韓国工場でモデファイ設計生産をするということで、技術指導出張したのですが、ソウルにある関連本社から※温陽(オニャン)の工場まで車で1時間強ほどかかるのですが、退屈しながら車窓を眺めていたら、♪カア~カア~♬と、側道の林側から、鳴き声が聞こえてきました。韓国にもやはりカラスはいるのだなと思いながら、木の上を見ていると、なんと白い鳥が鳴いていました。カラスではないのか?と何度も見ても、色が白い鳥が♪カア~カア~♬と泣いていました。

私の中での常識は、カラスは黒い色だとしかなかったので、白い色のカラスの存在は、当時、受け入れられませんでしたが、容姿と鳴き声は、まさしくカラスでした。

同行している関連会社の現地社員に確認したところ、一部の地域ですが、白いカラスが生息しているとのことでした。

(当時、気になったので調べてみたら、遠い昔、北九州地域にもいたそうです)

なにはともあれ、私の常識が崩れたのですが、何年もたった今でも記憶に残る衝撃的な出来事でした。

最近は、科学等によりいろんなことが新たに解明や証明され、従来やっていたことや、考えたりしていたことの常識だったことが、非常識になることが多々あります。

昨今、韓国と日本の情勢は、必ずしも良いとは言えません。

当時も日本からの出張者には、必ずソウルにある博物館に連れていかれ、日本人は戦争で韓国人をこんなひどい虐待をしていたのだというのを理解してもらうことが、出張者をアテンドする現地会社の社員業務のひとつでもありました。

このような対応も韓国では常識かもしれませんが、日本人からみれば、技術指導にいいことをしにきたのに何でこんな仕打ちを?と非常識な扱いとなります。

双方の立場の違いでも常識/非常識が、でてきます。

私たちの業務のやり方も、常識と決めつけず、いろんな前提や選択肢があることを踏まえ、お客様に非常識と思われないようなご提案していければと思います。

※温陽は温泉地で、韓国国内で最も古い温泉として知られているようです。当時は、温泉の記憶よりも、残念ながら町の食堂で焼き肉を食べ、体調を崩した思い出だけが残っています。

ss

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