先日、学生時代の米国の友人から突然電話があり、長電話をしました。当方が在住していた頃から20年以上経っていますが、如何にダメな国になってしまったかをその友人は力説しました。そんな会話の最中に想い出して伝えたのが、ヒュージャックマン主演の「グレーテスト・ショーマン」というミュージカル映画の話。子供の頃から私が憧れていたアメリカが、少なくともこの映画の中では生きています。
ハリウッド映画ですからわかり易くて完成度が高いのは当然ですが、一言で言えば貧しい境遇に生まれた主人公が世間から隠れて生きていた異形な人々と一緒にサーカスを始めて大成功を収め、その後権威を求めて大失敗して全てを失い、最後には家族を含む自分にとって一番大切な仲間達との絆を取り戻して、新たな人生をやり直すという典型的なアメリカンドリーム。見てない方々には、とにかくお勧めです。
中でも一番大切なメッセージは、世界的にも有名になった二つの曲に込められています。まずは夢を見続けることの素晴らしさを歌った”A Million Dreams”。映画冒頭からこの曲が突っ走ります。(https://www.youtube.com/watch?v=pSQk-4fddDI)もう一つは人とは違う自分を肯定することを賛美する曲、”This is Me”。(https://www.youtube.com/watch?v=CjxugyZCfuw)何度観ても、サイコーです!(^o^)
過去20年間で世界の地政学的情勢は大きく変わり、今や米国が世界の盟主と信じる理由はどこにもありません。それでも、「米国が存在する価値は、こうしたメッセージを今も発してくれることにあるのでは」と私から友人に伝えたところ、「その通りかも。Lady Ga Gaも居るし、この国がもっといい方向に変われるチャンスはまだあるね。」と。まずは信じてみましょう。カモン・ベイビー・アメリカ!(T)