平成30年度7月豪雨

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死者220人、行方不明者9人、住宅被害・全壊5,074棟、半壊4,589棟、床上浸水13,983棟、床下浸水20,849棟、避難者数3,732人、河川の一般被害は直轄河川22水系47河川321箇所、土砂災害の発生件数は1,518件、11府県64市38町4村に災害救助法の適用を決定・・・・6月28日から7月8日にかけての総雨量は、四国地方で1,800mm、東海地方で1,200mmを超えるなど、7月の月降水量平年値の2~4倍となったところもあった。・・・

7月6日(金)、兵庫県小野市内のホテルの1室で、ニュースを見ながら本ブログに記した私の祈りは残念ながら届かず、またも多くの犠牲者、甚大な被害をもたらす災害となってしまいました。

冒頭で示したのは、内閣府の防災情報ページで毎日のように更新されている「平成30年度7月豪雨による被害状況等について」で発表された被害状況等(8月2日15:00現在)からの抜粋です。

●平成30年度7月豪雨による被害状況等について⇒ http://www.bousai.go.jp/updates/h30typhoon7/pdf/300802_h30typhoon7_02.pdf

これまでの経験をもとに迅速な情報収集と発表が行われており、それ自体はすばらしいことなのですが、個人的には数字だけではイメージがわかないため、7月28日(土曜日)に岡山県倉敷市真備町を視察してきました。

倉敷市真備町(約8,700世帯、23,000人)では、約4,000棟が浸水し、最大で約70,000tの災害廃棄物が発生していると推計されています(7/13現在、共同通信社)。

東日本大震災における災害廃棄物処理に携わり、九州北部豪雨や熊本地震の現場を見てきた廃棄物コンサルタントの視点で視察報告をさせていただきます。

【7月28日(土曜日) 現地の状況】

  • 発災から3週間が経過しており、浸水家屋からの災害廃棄物の持ち出しは迅速に行われている
  • 仮置場でも大きな混乱はみられなかった
  • 散水車が巡回して水を散布しているため、一部を除き土埃や粉じんは気にならない
  • 仮置場の冷蔵庫置場などの一部で臭気が気になったが、臭いの問題は余り感じなかった
  • ただし、集積所や仮置場からの搬出や中間処理などはこれから本格化

●全体概要はこちらから⇒ 201808041532140e2f.pdf

【仮置場等の状況】

■川部地区(高梁川高梁大橋周辺)

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■箭田地区(マービーふれあいセンター周辺)

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■箭田地区(箭田小学校周辺)

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■吉備路クリーンセンター(仮置き場)

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■マービーふれあいセンター(仮置き場)

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■真備中学校(仮置き場)

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■井原鉄道高架下(真備中学校横)

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各被災地には、環境省の要請により、D.Waste-Netを通じて、様々な専門家が派遣されており、廃棄物コンサルタント協会等を通じてコンサルも派遣されていると思いますが、現状としては、廃棄物発生量を把握するための測量や調査が概ね完了し、今後、具体的な処理が始まる段階に入っていると考えられます。

●D.Waste-Netについて⇒ https://www.env.go.jp/recycle/waste/disaster/d_waste_net.html

なお、マービーふれあいセンター仮置場では、宮城県の方がドローンによる撮影を行っていましたが、今後、ドローンによる測量技術や廃棄物発生量の推計手法が普及していけば、より迅速な災害廃棄物処理が可能になると考えられます。

実際に広島県の被災地ではドローンによる測量等が行われているとの情報もあり、今後、さらなる技術開発が進むものと考えています。

■ドローンによる撮影画像(マービーふれあいセンター上空)

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アナウンサー等が連呼していた「過去に経験したことがない記録的な大雨」「命を守る行動をとってください」というフレーズが頭にこびりついている今だからこそ、災害廃棄物の迅速な処理のために我々として何ができるかを考えていきたいと思います。(M)

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