九州北部豪雨 その後

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台風21号の進路が気になる金曜日。台風の進路予想図を見ながら思うのは「大きな災害が起こらなければ良いのだが・・・」です。

7/5、福岡県・大分県に甚大な被害をもたらした北部九州豪雨から約3カ月。

発災時から朝倉市のHPで随時公開されてきた災害対応・被害状況の報告も269報を数えています。

【朝倉市の被害状況】(10/20、15:00現在 朝倉市災害対策本部発表)

・人的被害 死者:30人、行方不明者4人、負傷者10人

・住家被害 全壊:232件、半壊:789件、床下浸水:403件

・避難者数 10世帯20人(避難所2カ所)

※私が視察した7/15の避難者数は397世帯859人

→九州北部豪雨全体の被害状況は下記URLでご確認下さい。

環境省_災害廃棄物対策情報サイト_平成29年7月九州北部豪雨における災害廃棄物対策について

私は10日後の7/15に朝倉市を視察し、同ブログでも報告しましたが、山積みされていた流木の撤去も平野部ではおおむね完了し、市内3カ所に設置されていた仮置き場も来週からは1カ所のみとなります。

順調に復興に向けた取り組みが進められているように思いますが、やはり気になるのが山積みされていた流木がどうなったか?

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写真:三連水車の里周辺に仮置きされた流木(7/15撮影)

福岡県では、九州北部豪雨で大量発生した流木について、2018年度末までに処理を終える目標を発表しました(10/4)。

燃料や紙、セメントの原料として売却するほか、再利用できない分は焼却し、約20.5万tを処理する計画です。

具体的には発電事業者が約7.5万トン、製紙工場が約3.5万t、セメント工場が約3.0万t、資材メーカーなどが約0.5万tを受け入れ、残る約6.0万tは県内の焼却場で処分する計画となっています。

10/19からは、九州電力の苓北発電所(石炭火力発電、熊本県苓北町)で木質バイオマス燃料としての受け入れが始まっており、最大で2,800t/月、2019年3月末までに合計で約5万tを受け入れる予定だ。

これら流木の処理については、今後の災害廃棄物処理のあり方を検討する上で非常に参考になると考えられるため、今後も情報収集をしていきたいと考えています。

ちなみに、九州北部豪雨における福岡県の被害額は1,941億円(8/20現在)。大分県の被害額299億円(8/22日現在)と合わせると、2,240億円に上り、さらに増える見込みだw

台風21号による災害が起こらないことを祈るのみです。

(M)

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