先日、夫が京都出張のお土産で八つ橋とカール(チーズ味)を買ってきてくれました。八つ橋はもちろんうれしかったのですが、なんといってもカールに大感激してしまいました。東日本でカールが発売終了したのが2017年、それ以降食べていなかったので、約7年ぶりの再会となりました。
カールの東日本における販売終了が公表されたとき、私の住んでいた北海道ではスーパーのお菓子棚からカールが消えたのを覚えています。販売中止が発表されると売り上げが増加する現象を「駆け込み需要」や「ラストスパート効果」といい、消費者の「もう手に入らなくなる」という喪失感や焦りから、通常以上に購買意欲が高まるそうです。「こんなに売れるなら販売中止が取りやめにならないかな」と思ったのですが、結局カールは北海道(東日本)から姿を消しました。
調べてみたところ、カールが販売地域縮小になった理由は、売り上げの低迷や収益性の悪化等であり、西日本限定販売になった理由は東西での売り上げに差があったわけではなく、生産拠点の集約や物流効率の向上のためとのこと。カールの売上低迷には、スナック菓子市場の競争激化や消費者の嗜好の変化(コーン菓子よりもポテト菓子への人気シフト)、ブランド力の低下(2014年にテレビCMを終了し、認知度が低下)等、様々な要因があったようです。西日本限定販売は、そのような状況の中で長年親しまれてきたブランドを完全に終了させるのではなく、規模を縮小しながらも存続させる戦略であることがわかりました。
カールは企業努力により食べ続けることができていますが、昔ながらの商品はいつ販売中止や限定販売になってもおかしくありません。買えなくなってから後悔しないよう、応援の意味も込めて、好きな商品は積極的に買い続けていこうと決意しました。(YA)