うちには二匹の猫がいます。一緒に暮らし始めてはや四年目になります。元野良猫出身の二匹ですが、幼い頃から同じ環境でずっと一緒に育ってきたのに、全く性格も好みも異なります。
まず、一匹目は、サビ柄の女の子。推定年齢四歳。性格は甘えん坊の食いしん坊で、ちょっと抜けています。人間がキッチンで料理を始めようものなら、すかさずストーキングし、ミャアミャア泣き叫びます。夜寝る時も昼間も膝に乗せろ、背中をなでろと要求してきます。なんでもかんでも口にしようとしますし、色んな部屋や隙間にもぐりこむ割に、一人で出てこられず、信じられないところに引っかかったりつまずいたりします。
一方、二匹目は、ハチワレの男の子。推定年齢四歳半。性格は超慎重派のツンデレの頭脳派。初めて見る食品には簡単に手を付けませんし、何年間も一緒に暮らしている人間にも決して媚びません。昼間はじっくりと人間を観察し、夜になるとエサがしまっている戸棚を探し当て、どんな戸棚や扉も知恵を使って開けてしまいます。一度嫌なことをされる（爪切りとか）と長い間根に持ち、なかなか許してくれません。
ほぼ生まれてからの時間を同じ環境で過ごしているにもかかわらず、こんなにも性格が真逆なのが本当に不思議です。人間も、性格の何割かは生まれつき持っているもの、と言う話を聞きますが、猫も同じなのかもしれません。そう言えば、これまでの人生で数匹の猫を飼ってきましたが、一匹として同じような性格の子はいませんでした。面白いですね。
さて、そんな性格が真逆なうちの二匹ですが、なんだかんだ仲良く暮らしています。同じ布団でくっついて眠り、夜は二匹で大運動会を繰り広げています。これからも彼らとずっと一緒に、元気に生きていきたいと思います。
SY
