最近、外出が億劫で仕方がありません。めっきり寒さが厳しくなってきたことももちろんですが、日の短さも原因の一つかなと思っています。
12月21日、「北半球において1年で最も昼の時間が短く、夜の時間が最も長くなる日」である冬至を迎えました。私にとって冬至といえば、これから日の出る時間が長くなっていくことを考えて、少しワクワクする日です。まあ、寒さはここから本格的になっていくのですが…。
冬至の時期になると、テレビやネットなどでかぼちゃを使ったレシピやゆず湯の話題を耳にします。これらの風習は、昼の時間が短いことから、運気が下がり身体も弱ると考えられており、それを乗り越えるために幸運を呼び込み無病息災を願う、という理由で生まれたそうです。
かぼちゃについてですが、幸運を呼び込むために「ん=運」が重なる食べ物(かぼちゃ(なんきん)やにんじん、れんこん、寒天など)を食べるようになったそうです。中でもかぼちゃは貯蔵しておくと甘みが増すことや、βカロテン、ビタミンC、食物繊維などが豊富に含まれていることから、野菜不足になりがちな冬にぴったりで普及しやすい食材だったのではないでしょうか。私の実家では、「かぼちゃのいとこ煮」を母が作ってくれていました。かぼちゃと小豆を煮つけた料理なのですが、小豆には赤い色で邪気や厄を払う力があるとされており、まさにパワーフードだったのだなと思います。また、かぼちゃ団子を入れたお汁粉もよく食べていました。
ゆず湯については、冬至=湯治、ゆず=融通が利くといった語呂合わせで定着したという説や、体を清める禊、ゆずの香りによる邪気払いを行うという説があるようです。
今年も残り8日となりました。乾燥警報が出て風邪も流行っていますが、かぼちゃを食べて、ゆず湯に入ることで体調を整えて年末を迎えたいと思います。
今年は大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。(YA)