先日の金曜ロードショーにて「スタンド・バイ・ミー」が放映されました。
ベン・E・キングの主題歌が絶妙にマッチした、スティーブン・キング原作の名作青春映画です。
何が心に留まったのか、私も幼少期に繰り返し見ていました。
当時テレビで放映されたものをビデオテープに録画し、
何度も何度も巻き戻して見たことを覚えています。
この「当時テレビで放映されたもの」というところ。
これが実は大きなポイントでして、
時代が流れてビデオデッキを使わなくなって以来
私は「幼少期にみた『スタンド・バイ・ミー』」を再び見ることができなくなりました。
当時何度も繰り返し見た「吹き替え版」はテレビ放映版オリジナルのもので、
その後リリースされたDVD版とはキャストが異なっていたのです。
昔の吹き替え版のキャストの声、セリフ回しが刷り込まれてしまっていたため、
DVD版やネット配信版でこの映画を見るたび、
無視できない違和感にとらわれてしまう自分がいました。
さて、テレビで「スタンド・バイ・ミー」がリクエスト放映されると聞いて
私の胸は高鳴りました。
あの、慣れ親しんだ、ゴーディ、クリス達の声を聞くことができるのか、と。
しかし、発表されたキャストをみると、それはDVD版のものでした。
私は絶望しました。
絶望してネットの海をさまよっていると
ふと、ある文言を目にしました。
”特典ディスクには待望のフジテレビ「ゴールデン洋画劇場」日本語吹替版を完全収録!”
それは『コロンビア映画90周年記念『スタンド・バイ・ミー』デラックスエディション(初回限定版) 』の
商品紹介ページでした。
「これだ…」
金曜ロードショーで「スタンド・バイ・ミー」が放映されているその時間、
私は早速購入したBlu-rayの特典ディスクを起動していました。
思いがけず、私は思い出の映画にまた出会うことができたのでした。
(E.I.)