ここ最近、多くの人が巣ごもり生活を快適に過ごすため読書をしていると聞きます。私も購入したままになっていた本を読んでみることにしました。
NYにある近代美術館MoMAの初代館長さんが、今までに出会ったお客さんとのエピソードや不思議な話を紹介していてほっこりできる本です。
1900年ごろにMoMAで開催されたマシンアートに訪れた少女がいました。彼女の一番のお気に入りは、形がとても美しいベアリングでした。子供が興味を持つには、かなり渋いセンスがあり、館長さんの記憶にも残りました。その後彼女は、大人になりNYを中心に活躍する工業デザイナーになりました。今回初めて彼女がデザインした電卓がMoMAで出展されて、話はおしまい。
と、思いましたが、続きがあります。
かつて彼女がベアリングに心ひかれた時のように、電卓に興味を持った男性がいました。
ぜひ、この電卓をデザインした人と一緒に仕事がしたいと、電話をかけてきた男性は、若い起業家でした。
「私は、スティーブ・ジョブズです。これからのパソコンはおしゃれじゃないといけない。私と世界がひっくりかえるような物を作ろう~。」おそらくこの様なはなしをしたはずです。
彼女は、アップルのデザイナーとして、最近まで活躍されたそうです。
興味のある方は、MoMAとノンフィクション作家の原田マハさんの小説をご覧ください。(I)