涼を求めて三千里

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9月に入り秋の気配がしてきたなぁと思った矢先、台風がまた夏の空気を連れてきて連日の猛暑々々でもううんざり。先月に引き続き、涼を求めるお出かけ第二弾。

今回は、東京都にある日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)に行ってきました。
え?東京に鍾乳洞なんてあるの?
実はあるんです。東京都奥多摩町に位置する日原鍾乳洞は秩父古生層の石灰岩層に胚胎されており、鎌倉時代から修験道の聖地として弘法大師が修業したとも言われる、地質学的にも宗教学的にも非常に歴史ある鍾乳洞です。

ところが、この鍾乳洞は一つ難点があり、たどり着くまでの道が非常に混むんです。幹線道路から外れ、日原鍾乳洞までの一本道に入るとその道は引き返せないほど狭く、すれ違う対向車と譲り合いながら進まなくてはいけません。道はどんどん細くなってきて、もう引き返すことはもうできません。次第に進むよりも止まる時間が増えてきて、とうとう止まって車列は全然進まなくなりました。前にも進めず、引き返すこともできず。やっとの思いで鍾乳洞に着いたのは2時間後でした。

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これだけの待ったからには思いっきり涼んでやるぞ!と意気込んで入場(入洞?)するとそこは年間を通して11℃の世界。外気温との差は約30℃、涼しいを通り越してめちゃくちゃ寒い。鍾乳洞は30分もあれば見終わりました。冷え切った身体で外にでると元の猛暑の空気、一瞬で日常に引き戻されました。
涼を求めてやってきた鍾乳洞はまるで異世界への入り口でした。(KS)

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